2019年振り返り

今年ももうそんな時期っすか
今年、特にこういう記事を書くつもりはなく、何の準備もしていなかったのだが、去年も28日だか29日だかに振り返り記事を書いていたようなので、まあちょっと書いてみるかと。

ブログについて

ブログ運営的な点でいうと、はてなダイアリーからはてなブログへ移行したのは2018年なんだけど、記事のカテゴリーを試しにだいぶ増やしてみた、というのが2019年のトピックかもしれない

今年の概観

自分の中では、一応繋がりをもって色々読んでいるつもりなんだけど、今年の記事を振り返ってみると、随分とバラバラした感じになってしまったなーというところ
小説をわりと読んだので、読んだ本の冊数は多少は稼いだかなという気はする
美学関係の勉強があんまり進まなかったかな、とも思う。まあ、ちょいちょい関連領域の本とかは読んだりしたのだけど。


1月は主にSF小説
2月は引き続きSF小説読み月間だが、最後に芥川賞で「ニムロッド」や「居た場所」を読みつつ、文学ということで(?)『黄泥街』読んでる
3月もやはり主にSF読みつつ、宇宙開発系の本をちらっと眺めつつ、『この世界の片隅に』や『ラブ、デス&ロボット』を見ていたりしていたようだ
4月は、アストロバイオロジー本、合成生物学関連をちょこちょこ
5月は、美学系読んでいる感じ。4月と5月の間にイーガンとワッツ読んでる
6月は再び小説が主な感じになり
7月から10月半ばまでは、時々小説を挟みつつも、小説じゃない本をメインに読み進めた感じ。美学というか美術系の本を読みつつ、しかしそれ以外の本も読みつつという
10月末から11月は再びSF読んで、
12月はほとんど雑誌読んでいた感じ

面白かった小説

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シリーズものの途中なので、今ここで特にコメントはないけど、2015年と2017年の振り返りでも面白かった本として挙げてる(2016年はこういう振り返り記事を書いていない、2018年はエルピスの新刊が出てない)。
まあとにかく絶対面白い作品


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イーガンはやっぱり面白いよね、ということで


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SF読んでると、まあアンソロジーをわりとよく読むことになるけど、やっぱ作品ごとに面白かったかどうか差が出てくるので、本一冊としてこれ面白かったって挙げにくいんだけど、これはどの収録作も面白かった


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これもシリーズものの途中なのでなんですが、マルドゥックシリーズもいよいよ終わりが始まってくるなあという感じ


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なんかこの時期にtwitterでは津原泰水騒動があったけど、それきっかけで今年は津原泰水を3冊ほど読んで、『ブラバン』は間違いなく傑作だなあと。これはほんとめちゃくちゃよい作品。


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これも短編集なので作品ごとに色々なんだけど、収録作の「ビザンチン・エンパシー」がとてもよかったので


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どういう作品か一言で説明しづらいけど、これもまたとても面白かった奴


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これはもう、神町サーガ改め神町トリロジー完結編なので、挙げざるをえない奴
今年、山形に住んでいる先輩に久しぶりに会う機会があったので、薦めておいたw


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「魔術師」と「嘘と正典」は間違いなく面白い奴
SFとしてもすごいし、ミステリ的なところもあるので、ミステリ系読む人も楽しめると思う


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このアンソロジー、めちゃくちゃレベル高いと思う
特に最初の2編「平林くんと魚の裔」と「もしもぼくらが生まれていたら」は、宇宙の話でもあるし人類についても考えさせる話でもあるし
というわけで、全くそんなことは意図していなかったのだけど、オキシタケヒコで始まりオキシタケヒコで締めるラインナップとなりました
いやしかも、ちょうど10冊か。これも別に10冊選ぼうとは思っていなくて、テキトーに面白かったの拾っただけだったのだが。

科学とか

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タイトルに(一部)って入ってるのひどいなw (一部)とある通り実はまだ全部読めてなくて、あとで読み直そうと思っている本だけど、面白かったのは違いないので挙げる
タイトル通り経済学についての本だけれど、社会科学の哲学ともつながっていて、そっちの方面の興味から読める


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これはなんというか、とにかくすごく濃い本を読んだな、という濃密な読書経験ができるという点で、すごく印象に残る本。倉谷滋だと以前読んだ『形態学』もそうだった。
ほんと、新書とは思えない濃さ


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自由エネルギー原理についての勉強
予測コーディング理論から自由エネルギー原理への流れ、みたいなのが脳の研究においてきてるというのは2017年頃に知って、2018年にフリスの本読んで、今年はこれ、という感じ
そういえば、『日経サイエンス2019年12月号』 - logical cypher scape2でも、予測装置としての脳という記事があったし、脳の仕組みとしての予測装置というのはもう完全に定着しているんだなーと

哲学

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というか、美学じゃない哲学の本は今年、この2冊しか読んでいないのでは(雑誌は多少読んだが)
ウィトゲンシュタイン、前期と後期についてのものをそれぞれ読めてよかった

美学・芸術

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これは版元がプレイリストとか作ってくれててよかったなあ


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これだけ、他の本とちょっと毛色が違うけれども、これはこれでかなり楽しんだ本
これと柴田勝家『ヒト夜の永い夢』 - logical cypher scape2きっかけで、筒井清忠編『昭和史講義――最新研究で見る戦争への道』 - logical cypher scape2筒井康忠編『昭和史講義【戦前文化人篇】』 - logical cypher scape2を読んだりと、自分の中にプチ昭和史ブームが来ていたのだった


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科学と美の関係というのはちょっと気になっているテーマで、この論文で最後に「理解」というトピックもでてくるのだが、それも最近ちょっとキーワードかなあという感じがしている


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視覚文化論・キャラクター論として面白いし、マストな本なんじゃないでしょうか


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分析美学と抽象絵画というのが、個人的にちょっと気になっているテーマで、それの一歩目として読めたし、わりとこれ考えるきっかけにできそうかなとも思っている

映画

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今年、映画は全然見ていなかったようだ
こっちのブログに書いてる劇場で見た映画は2本、向こうのブログに書いてる劇場行ってみたアニメ作品が3本
さて、今年はアポロ11号50周年だったので、ドキュメンタリー映画の『アポロ11』も見たし、他にも各種科学雑誌のアポロ特集読んだり『月をマーケティングする』を読んだりしていた。