大哺乳類展2


上野・国立科学博物館で開催されていた「大哺乳類展2」へ行ってきた
2というからには1があったわけだが、それは2010年と9年前にあったようだ。1にも行っていたような気になってて「この前行ったの9年も前だったか?」と驚いていたのだが、帰ってから調べてみたら、自分が以前行ったのは「大哺乳類」ではなく太古の哺乳類展 - logical cypher scape2であった……


入って早々、どーんとアフリカゾウの全身骨格があり、その真上にはシロナガスクジラの顎の骨が吊り下げられている。

f:id:sakstyle:20190526132933j:plain
アフリカゾウ正面
f:id:sakstyle:20190525120721j:plain
シロナガスクジラの顎とアフリカゾウは長さが同じくらいっていう展示
その周囲に、様々な動物たちの全身骨格が並べられている。
これだけで「うお、すげー」ってなる
哺乳類は、生きている姿を知っていることもあって、骨格からその姿を復元することの難しさが改めてわかる
前半というか半分以上が、様々なロコモーションの解説にあてられており、面白い
蹠行性、指行性、蹄行性の違い、ウォーク、トロット、ギャロップなどの歩容の違いなどから始まる。
4つ足動物の歩容、難しいなあ
ライオンのかぎ爪、すげーなーとかゾウアザラシめちゃくちゃでかいとかアリクイってナックルウォークしてたの?! とか
f:id:sakstyle:20190525121624j:plain
ライオンの爪
f:id:sakstyle:20190525121627j:plain
ライオンの頭
f:id:sakstyle:20190525122910j:plain
ナックルウォークするアリクイ
さらに、走る、跳ぶ、樹上移動、滑空、掘る、泳ぐなど様々なタイプのロコモーションについての解説が続く。
ネコ科は背骨が弓なりになっているけれど、それ以外の動物はわりとまっすぐだなあとか(ネコ科はとにかく背骨をしならせて推力を出す)
ブラックバックの跳躍力がやばい。
f:id:sakstyle:20190525123904j:plain
ウサギ。足が長い
ヒグマはやっぱりでけーなあとか
イノシシは牙が左右に出ているのがかっこいい
f:id:sakstyle:20190525123626j:plain
イノシシ
f:id:sakstyle:20190525134011j:plain
牙と角がなんかやばいイノシシの仲間
ムササビの皮膜をひっかける骨、これってイー・チーにあるっていう奴と同じような奴なんかな
f:id:sakstyle:20190525130241j:plain
ムササビ
鯨偶蹄目はめっちゃ多いなあ(奇蹄目はとても少ない。ウマとサイとバクくらいだったか)
鯨偶蹄目がずらっと並んでいるところで、仮面ライダー龍騎のインパラライダーを思い出してしまったw
f:id:sakstyle:20190525130600j:plain
鯨偶蹄目(写真に写ってない場所にもいる。上にはマッコウクジラやイルカが吊ってある)
そういえば、大哺乳類展2では、目が全て漢字表記になっていて分かりやすかった。系統図が2か所くらいに展示されていたのもよかった
真無盲腸目って何かと思ったらモグラの仲間か
ロコモーションの次は、「食べる」
鯨の顎の開閉を、骨にモーターつけて実際に動かして見せる展示があったのだけど、下あごが左右に開くとは
クジラのヒゲの展示もあって、実際こんななのかーとか
歯は、本当に色々なのがあったが、昆虫食は、歯がW形になっていて、上と下の歯がかみ合ってすりつぶすとかが面白かった
f:id:sakstyle:20190525133118j:plain
コウモリの歯(Wの形をしている)
哺乳類の歯は、基本的に異形歯性だけど、イルカとかはほぼ同形歯性になっている。あと、アリクイとかは歯がなくなっている。
最後のゾーンは、生殖で、例えばオスの角とか子供の体色とかなのだが(イッカクの角が展示されていたのがよかった)、それ以外に陰茎、子宮、胎盤の展示があり、これもなかなかすごかった
f:id:sakstyle:20190525133846j:plain
イッカク
陰茎に5種類くらいあって、骨がある奴(勃起しなくても性交できる)とか、ぐるぐると螺旋状をしている奴とか、形も大きさも様々だった。ブタとかかなりわけわからん形している。
胎盤もいくつか種類がって、中には、これはもはや「盤」ではなく「球」だなみたいなのもあった。
第2会場では、2018年に由比ガ浜に漂着したシロナガスクジラについて展示されており、胃の中にあったプラスチックの多さに改めて驚かされる。