太古の哺乳類展

上野の科博
日本で発見された絶滅哺乳類の化石展
デスモスチルス類とゾウ類の全身骨格が目玉
ホロタイプ標本や実物化石も多い


音声ガイドが沢城みゆき
解説してくれる人役と、ヒゴテリウムのひごちゃん役、ナウマン象の子どもちびなう役、ヤベオオスノジカのやべさん役をやっている。
冨田幸光さんも2カ所くらいで出てくる


下顎・歯が多かったなあと。
どうも、哺乳類の種の分類は歯でやっているらしい。
そのせいなのか、それとも発見されやすいのが歯で、それで歯で分類しているのか、までは分からないんだけど。



中生代の頃に既に臼歯があったんだねー
主竜形類とかあるけど、哺乳類にも、哺乳形類っていう分類があるのねーとか
胎盤があるのは真獣類で、そうじゃない哺乳類もいるのか、とか

あと、テリウムって獣っていう意味らしい
ヒゴテリウムはかぎ爪
始新世になって蹄をもったのがでてくる。3400万年前頃に、乾燥化で奇蹄目の多くは絶滅する。一方、偶蹄目は多様化していく。
バクは奇蹄目なんだけど、北海道にもバクの仲間がいたらしい
極地に氷床がなかった時代は、北海道辺りも亜熱帯だったらしい
実物化石の歯は、なんかきれいだ

デスモスチルスは歯が特徴だけれど、何食ってたのかよくわかってないらしい
デスモスチルスのこの肋骨の下の部分の骨は何なんだろう

日本にはゾウもたくさんいた
ミエで発見されたミエゾウとか、八王子で発見されたハチオウジゾウとか
島嶼化現象で次第に小型化していて、アケボノゾウは高さが1.7mしかない
ナウマンゾウは、北海道から九州まで日本全国で発見されている。氷期間氷期が変わる毎に移動していたらしい
東京都中央区で発見されたナウマンゾウ(写真左・メス)や、神奈川・渋谷・千葉で発見されたものを組み合わせたナウマンゾウの骨格(写真右・オス)

マンモスとアフリカゾウの骨格が並べてあって、違いが分かりやすい
アフリカゾウの方がちょっと大きい
マンモスは腰の方にかけて下がってる(手前の黒っぽい化石がマンモス、奥の白っぽい骨格がアフリカゾウ

キバが、マンモスはでかくて曲がってる

ゾウとかシカは椎骨の上の部分が長いなあ

ウシの骨格があったので、思わず頭骨をアップで写してしまった(ヒント:Mimesis as Make-Believe、というかピカソか)


常設も見てきた
前回、恐竜の時は、地球館の地下1階と地下2階しか見れなかったので、それ以外を、と思って行ったのだが、改修中で見れないところが沢山あった……orz が、分量的にはそれくらいでちょうどよかったともいえる
地球館の1階「地球の多様な生き物たち」、地下3階「宇宙・物質・法則」、2階「科学と技術の歩み」、それから日本館3階のフタバスズキリュウを見てきた。
地下3階には、スーパーカミオカンデのレンズとか、三鷹天文台重力波検出装置とかがあった

2階には、はやぶさとか。
あと、コンピュータ以前の計算機が
九元連立方程式求解機

ケルビン式潮候推算機

タイガー計算機

それぞれ仕組みの解説が面白かった。
九元連立方程式求解機は、よく分からなかったけど、傾きをあわせることで方程式の解が求められるらしい
潮候推算機は、上下動する歯車一つ一つで波の波長とか周波数とかを設定して、合成した波形を求められる
タイガー計算機は、歯車の歯の本数を指定して、ぐるぐる回転させることで足し算・かけ算ができる。楽しいw
フタバスズキリュウ
クビナガリュウの烏口骨とか骨盤ってこうなってるんだー