2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

仁木稔『ラ・イストリア』

仁木稔『グアルディア』 - logical cypher scapeの続編。 『グアルディア』から遡ること400年、23世紀のメキシコはバハ・カリフォルニアを舞台に、生体甲冑アルマドゥラとインテリヘンシアの生体端末が如何にして中南米へと放たれたのかが描かれる。 『グア…

鬼界彰夫『生き方と哲学』

「生き方」を考えるとはどういうことかを考える本。 その一方で、「プラトニズム」批判も展開されている本であり、まさに「生き方」と「哲学」の本になっている。 ウィトゲンシュタイン研究で知られる筆者だが、この本で前面に出てきているのは実はアリスト…

ティエリ・グルンステン『マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか』

フランスのマンガ研究書。サブタイトルにあるとおり、コマについての話で、物語論や記号論なども踏まえつつ、マンガの原理を明らかにしようとする本。 マンガ批評、ではなく、マンガ研究であり、基礎的な概念を明らかにして名前を付けていくというような作業…