備忘録的に(新宮一成『ラカンの精神分析』矢田浩『鉄理論=地球と生命の奇跡』デネット『心はどこにあるのか』)

ラカンの精神分析 (講談社現代新書)

ラカンの精神分析 (講談社現代新書)

鉄理論=地球と生命の奇跡

鉄理論=地球と生命の奇跡

心はどこにあるのか (サイエンス・マスターズ)

心はどこにあるのか (サイエンス・マスターズ)

1冊目は、ラカンの入門書
対象aというものについて、なんとなく分かりました
まだ「語らい」はよく分かりませんが
象徴の操作があって、言語が生まれて云々あるいはそこから個人と社会をつなげる試み云々
2冊目は、鉄がいかに生命にとって人類にとって重要なのか、という本
鉄という元素に視点を固定して、生命史や文明史を展開
作者の意図としては、鉄による地球温暖化解決が本書の中心となるが、むしろ他の部分の方が面白い
鉄による温暖化解決法が確かなものかどうかは不明だが、排出量削減より二酸化炭素固定を考えた方がいい、という考えには賛同
3冊目は、心の哲学の入門書。
もともと『解明される意識』のが読みたかったのですが、長そうだったので断念
進化論的な意識へのアプローチである
志向性、という概念、ダーウィン的生物、スキナー型生物、ポパー型生物、グレゴリー型生物(=人間)といった分類、さらに脳だけでなく身体あるいは道具までも含めたシステムの総体として心を捉える視線