文学読もうかという気持ち

最近なんだか文学読もうという気持ちが強くなって、実際色々読み始めているところだけど、これまで何を読んできたかなというのと、これから何を読みたいかなというのを整理してみようかなという記事
それで、このブログを始めてから今までの読んだ小説を数えてみた。


ちょっとカウントの仕方が雑なので、細かい数字はアレだが、おおざっぱな傾向をとらえるにはよい。
ちなみに、ここで現代文学としたのは大体90年代以降に発表された作品で、戦後文学というのは80年代以前に発表された作品。いずれも日本の作家のもの。
SFか文学か境界的な作家、作品についての判断もわりとテキトー。円城塔は文学としてカウント、宮内悠介は作品ごとにSFカウントしたり、文学カウントしたりした。
あと、文学にもSFにもカウントしていない作品(つまりこのグラフには集計されていない小説*1)ももちろんある。


2000年代後半は本たくさん読んでるなー、と
で、このころよく読んでるのは、古川日出男佐藤友哉円城塔星野智幸磯崎憲一郎諏訪哲史中原昌也青木淳悟とか(順不同)。
女性作家は、ほぼ鹿島田真希島本理生
SFの比率が少ない
海外文学は、ポール・オースターが多くて、ガルシア=マルケスを少し(『百年の孤独』は読んでない)、イタロ・カルヴィーノやスティーヴ・エリクソンを少し読んだりといった感じ。
で、見ての通り、2010年代は読んでる小説のほとんどがSFになる
文学は、阿部和重とか磯崎憲一郎とか上田岳弘とか宮内悠介とか
海外文学が時々入ってくるが、これ主にクリストファー・プリーストスティーヴン・ミルハウザーを文学カウントしているからで、SFかSF隣接ジャンルを読んでいる感じである。
2019年あたりから少しずつ入っている現代文学女性作家は高山羽根子


日本文学についていうと、現代の男性作家は00年代にそこそこ読んだので、それの蓄積で、読む数は減ったもののコンスタントに読んではいる。
女性作家はなぜか全然読めていない。女性作家を意識的に避けているわけではないのだが、一方で、意識しないとあまり読まないらしい。00年代はさっき述べた通り、ほぼ鹿島田真希島本理生で、2019年から今年にかけては高山羽根子と、読むとしても特定の作家だけパラパラ読むところはある。
今年は藤野可織を読もうと思っている。
もう少し幅を広げたいところ。
それから、戦後文学というか少し古い作品(50年代~80年代くらい)
2016年の『群像』創刊70周年記念号を読んで、戦後の文学も面白いものがあるなあということを思い始めたので。
それで実際今年は少しずつ読み始めているし、この後ももう少し読むつもり。
なんとなく第三の新人あたりが気になっている。
埴谷雄高三島由紀夫大江健三郎安部公房開高健中上健次とかビッグネームだけどビッグネームすぎて今のところそこまで食指が動いていない(ここにあげたうち埴谷以外は、過去に1,2冊は読んだことあるが……。あと、村上春樹も過去に数冊は読んだ。大江と中上はこのブログに記録が残っているけど、それ以外は、このブログを始める前のことだから記録に残ってないし、記憶も薄くなっている……)。


海外文学について、あまり読めていないとは思っていたが、こうやってグラフにすると比率が少ないことがかなりはっきりした。
SFだと、日本のと海外のとを結構バランス読んでいるんじゃないかと思うんだけど。
海外文学は過去読んだものをみても、わりと行き当たりばったり感じがある。
以前、橋本陽介『ノーベル文学賞を読む』 - logical cypher scape2経由で読んだ高行健が面白かったので、そっち方向も読んでみたいなあと思っている。バルガス=リョサは気になっているのだが、まだ読めていない。
元々ミルハウザーとか好きだけど未読作品まだあるし、あと、エリクソンに再度挑戦するかどうか……。
今度『実験する小説たち』読んで実験小説もちょっと探ってみたいような気もしている。

*1:例えば『機龍警察』とかはカウントしていない。ラノベも。ただ、ラノベレーベルの作品でもSFとかにカウントした作品もある