アート

「色を見る、色を楽しむ――ルドンの『夢想』、マティスの『ジャズ』……」ブリジストン美術館

ブリジストン美術館は以前から行きたいと思いつつ、実は初めて。 ルドンは以前ルドン展見てたから、それほど目当てではなく、まあマティスとか印象派とか見たいなあという感じで行ったんだけど ブリジストン美術館すごいね 自前のコレクションでの展示なんだ…

佐々木マキ見本帖

佐々木マキというと、村上春樹の表紙挿絵が一番有名ではないかと思うが、『たくさんのふしぎ』読者だった自分にとっては、何をおいても『たくさんのふしぎ』で何度も読んだ絵本の印象が強い。 たとえば『飛びたかった人たち』や池澤夏樹が文を担当した『宇宙…

フランシス・ベーコン展

近代美術館 当初、行こうと思っていた日に熱を出してしまい諦め気味だったところ、やおきさんが「明日行くけど誰か一緒に行く人います?」って言ってたので、やおきさん、じゅんさんと3人で行ってきた。 近代美術館の入り口の前で待ち合わせしていたのだが…

行ってきたものメモ

幕張恐竜博 横浜のものより大規模だったが、横浜の時ほど気分がのらなかった。 全身骨格は、○○VS○○みたいにシーンの再現になっていたりして、あるいはでかいやつ並べてたりして迫力はあった。 目玉は、中国で発見された羽毛恐竜。大型の恐竜にも羽毛があった…

エルンスト展

横浜美術館 土曜日に横浜美術館のエルンスト展に行ってきた。 しかし、その日はその後、アイマスライブに行ったものだから、エルンスト展の印象がかなり飛んでしまっているw まあそのことは予想済だったので、メモってあるものを転載 横浜美術館でかっ! エ…

生誕100年 ジャクソン・ポロック展

初期から晩年までの作品、63点を集めた企画。 普通の企画展と比べると、圧倒的に外国からのお客さんが多かった。 Chapter1 1930〜1941年 初期 自己を探し求めて まだ、ポロックの絵がポロックになっていなかった頃。 とはいえ、個人的にはわりと好きだっ…

『ART TRACE PRESS 01』

特集ジャクソン・ポロック ポロック展行く前の予習ってことで読んでみた。あと、美術批評って全然知らないので、その勉強も。 松浦寿夫と林道郎の責任編集で作られた批評誌の創刊号。 唯一にして多数のポロック 松浦寿夫×林道郎 責任編集2人による対談。 対…

高階秀爾『20世紀美術』

高階秀爾『世紀末芸術』 - logical cypher scapeの続き。 序章 現代美術の課題 ピカソの言葉「人はみな絵画を理解しようとする。ではなぜ人は小鳥の歌を理解しようとはしないのだろうか。(...)人はなぜ理解しようとはせず、ただひたすらそれらを愛するのだろ…

高階秀爾『世紀末芸術』

タイトルにある通り、世紀末芸術についての本。 以下、内容のまとめ。 序章 世紀末芸術とは何か 1転換期の芸術 19世紀末は、19世紀と20世紀に挟まれて美術史の盲点になっている時代*1。この二つの時代を繋いだとされると転載として、セザンヌ、ゴーガン、ゴ…

「ルドンとその周辺――夢見る世紀末」

三菱一号館美術館。 ルドン、面白かったー。 実はルドンのことは、バックベアード様くらいしか知らないような状態で見に行ったのだけど、初期から晩年まで網羅的に展示してあって、とても見応えがあった。 三部構成になっていて、一部は白黒時代のルドン、二…

メモ(新書3冊・スペイン関係)

読んだという記録に。ガウディ:建築家の見た夢 (「知の再発見」双書)作者: フィリップティエボー,千足伸行,Philippe Thi´ebaut,遠藤ゆかり出版社/メーカー: 創元社発売日: 2003/03/01メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 10回この商品を含むブログ (…

パウル・クレー展

行ってきたわけだけれども、うーんと思ってしまった まず混んでた。混んでいるために途中でちょっと疲れてしまった。 それから、普段は大抵美術館というと新美術館に行くことが多くて、近代美術館は初めてだったのだけど、何かこう新美術館とは展示方法が違…

前田富士男・宮下誠・いしいしんじ『パウル・クレー絵画のたくらみ』

クレー展行く前のお勉強用。 いしいしんじは冒頭にエッセーを寄せていて、本書の大半は、前田と宮下の対談による解説。 クレーは、1879年に生まれて1940年に60才で病没している。国籍はドイツでドイツで活動していたが、生まれたのも亡くなったのもスイス。 …

ヘンリー・ダーガー展

なんで、原宿のファッションビルの最上階でやってんの、とか思いつつ そんななので、客層の半分くらいがサブカル女子っぽい感じ ヘンリー・ダーガーというのは、一人誰にも知られずこっそりと作品を書きためており、老人ホームに移った際にアパートの管理人…

シュルレアリスム展

国立新美術館 何となく新美術館の展覧会ってよく行くな−。代わりに(?)都内の他の美術館はほとんど行ったことない気がする。上野のあたりとか、ブリジストンとか。 国立新美術館の展覧会は、いつも広くて途中で疲れるけれど、今回は途中で映画を座って見れ…

テオ・ヤンセン展@科学未来館

行きたい行きたいと前から騒いでいたけど、やっと行ってきた 実際に歩いているところ見れたのは面白かったけど、歩く距離が短かったので物足りなさもあった。 科学未来館全体も見たが、やっぱこういうところはいいね。テンション上がる。 タグつけるときに思…

カンディンスキーと青騎士展

三菱一号美術館にて。 初めて行ったのだが、丸の内の近代的なビルの中に煉瓦造りのモダンな造りの建物で、中庭にカフェとかがあって、「おしゃれ」な空間だった。 内装も当時を再現していて、暖炉の上に絵を展示していたりする。 初めてといえば、今回初めて…

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」

今日は午前中、オアゾではやぶさのカプセルを見に行ったのだが、ついでに午後はどっかの美術館にでも行こうかと思って、当日に決めた。 恐竜展に行って科学デーにしようかなとも思ったのだが、恐竜は混んでそうだなあと思ったので。そういう意味ではオルセー…

『美術手帖7月号』

特集がアウトサイダーアートだった。 アウトサイダーアートというと、ダーガーとシュヴァルくらいし知らなかったが、代表的な作家が10人くらい紹介されていて、さらにプラスして他の作家や日本の作家も紹介されていた。ので、ガイド的には非常によい感じだ…

藤田令伊『現代アート、超入門!』

これ集英社新書、3月刊行。ちくま新書で4月から、『現代美術のキーワード100』というのが出た。まあ現代アートの本は定期的に出たりしているだろうけど、ブームだったりするんだろうか。 美術館で勢いで買った本で、正直言えば、買わなくてもよかったか…

森村泰昌『踏み外す美術史』

名画に化けてそれを写真に撮るという作品を作り続けている森村泰昌による、美術入門書 少し違う観点から、絵を見てみるというもの。 最初は「モナ・リザ」 彼自身がモナリザに変身するというのが目的なので、モナ・リザが一体どういう服を着ていて、どういう…

「マーク・ロスコ 瞑想する絵画」@川村記念美術館

川村記念美術館は、千葉県の何もない田園地帯の山林の中に建っているところで、周囲を広い庭園に囲まれている。平日に行ったのでそんなに混んでいないだろうと思ったが、そういう立地であるためか、観光スポットのようになっていて平日とは思えない人の入り…

「おいっ!パーティやんぞ!」「チャロー!インディア」「メディア芸術祭」

おいっ!パーティやんぞ! 金曜の夜は、おいッ!パーティーやんぞ! - DIG@BOOKOFFに行ってました 久しぶりだったので、ずっと踊り明かしてました。 2日後に筋肉痛です。 色々な人にも会えたりして楽しかったのですが、基本的にずっと踊ってたので、あまり…

「巨匠ピカソ愛と創造の軌跡展」

今とっている授業で、指定された展覧会のどれかを見てレポートを書いてくることという課題が出されていて、それで行った。 本当は「アヴァンギャルド・チャイナ展」を見に行きたかったのだが、行きそびれてしまった。 本当はアヴァンギャルド・チャイナを見…

椹木野衣『増補シミュレーショニズム』

91年に書かれた『シミュレーショニズム』に、講義編を加えたもの。 講義編は01年に書かれたもので、文章が全く異なっている。 講義編は、ですます体で書かれていて、80年代から90年代にかけての作家と作品が、分かりやすく順を追って紹介されている…

青春のロシア・アヴァンギャルド――シャガールからマレーヴィチまで

今年、20世紀の美術とか音楽とかについての授業をとっていて、 この前行ったバウハウス展も、今回行ったロシア・アヴァンギャルド展も、その授業で教えてもらったもの。 ロシア・アヴァンギャルドに関していえば、その授業で聞くまで、ほとんど何も知らな…

今橋映子『フォト・リテラシー』

アートタグをつけたけれど、この本は、写真という表現が、アートとも報道ともいえる(あるいはいえない)ものであることを示す*1。 カルティエ・ブレッソン、ドアノー、アジェといった写真家は、テレビ東京の『美の巨人たち』で見たことがあって知っていた。…

『InterCommunicationNo.65』

最終号。 横書きなので左綴じ。 山本貴光「コミュニケーションの思想――バベルの塔からバベルの図書館へ」 対談長沼毅・佐々木晶「宇宙生命の可能性と、人類と宇宙生命のコミュニケーションの(不)可能性をめぐって」 西川アサキ「なぜ、モップと語り合えな…

タイプとトークンから考えるデータベースと同一性

タイプとトークンというのは、ちょっと僕自身も正確に把握しているのかどうか怪しいところがあるのだが、例えば音楽に喩えるならば、楽譜と演奏のような関係にある。 あるいは、ここに「あ」という文字がある。その時、これが明朝体であろうとゴシック体であ…

バウハウス・デッサウ展

直線や円といった幾何学図形が組み合わさっているような、いわゆる抽象画などと呼ばれる、造形美術が好きなのだと思う。 あと色も、原色がはっきりと組み合わされているような奴がよい。 モンドリアンとかミロとか、あるいは、ミニマリズムとか。本物は見た…