メモ(新書3冊・スペイン関係)

読んだという記録に。

ガウディ:建築家の見た夢 (「知の再発見」双書)

ガウディ:建築家の見た夢 (「知の再発見」双書)

写真が多くてよかった。ガウディのデザインした家具の写真とかもあって。
様々な様式(イスラムやらゴシックやら)を取り込んでいった末に、あの独特なガウディのデザインが生まれたという筋立て。
かなり色々研究の末、ああいうデザインに至っているっぽい。逆さづり模型とかすごい。まさに建築って感じがする(単なる意匠の奇抜さだけでなく、技術的な裏付けが必要な点)。
また、他の人達がガウディをどのように評価したのかというのもあって面白かった。ダリは一貫して評価してたり、コルビジェは当初「バルセロナの恥」と言っていたが後に評価するようになったとか。

物語 スペインの歴史―海洋帝国の黄金時代 (中公新書)

物語 スペインの歴史―海洋帝国の黄金時代 (中公新書)

もう少し通史っぽいものかな、と思っていたがそうではなかった。しかし、読みやすくてよかった。
著者が歴史学者ではなく文学者のためか、セルバンテスが多め。セルバンテスが参戦したレパントの海戦が結構詳しい。あと、無敵艦隊がイギリスにどうして負けたのかというのをよく知らなかったので面白かった。あと、現代史の章もあったのはよかった。
人物編はファナが面白かった。セルバンテスは前著で前半生について触れていたためか、人物編では後半生のある1つのエピソードだけに絞られていて、それはそれで面白い章だった。