エルンスト展

横浜美術館
土曜日に横浜美術館のエルンスト展に行ってきた。
しかし、その日はその後、アイマスライブに行ったものだから、エルンスト展の印象がかなり飛んでしまっているw
まあそのことは予想済だったので、メモってあるものを転載

横浜美術館でかっ!
https://twitter.com/sakstyle/status/216359176149016576/photo/1
エルンスト展見終わった。展示室を出たり入ったりする横浜美術館、ちょっと面白い。自然と常設展の方ともつながってた。エアコンきつかったけど
エルンストむずいな。面白かったけど。「嘘八百」と「ポーランドの騎手」がよかったなー
シュールレアリスムの人だけど、なんかそういう括りに入ってる感じじゃなかった。常設展にダリやマグリットあったけど、ああいうのとは明らかに違う
絵って一体なんなんだ、という疑問が浮かんだりw 平面を見るのと絵に描かれたものを見ることの二重性という奴に、改めて気付くというか何というか
伊藤さん*1の言ってた鉱物っぽいというのもすごく感じた。地層もあったし。
あ、マクシミリアーナもすごかったな。オカ板とかに見せたら解読始まりそうw タイポグラフィもあり、なんだこれーってなった
ロプロプが紹介するシリーズもよかったな
あと、エルンストが煙草吸ってる写真とかも
フィギュア・スケープというのはわかったようなわからないような。でも、繰り返し出てくるモチーフがあるのはわかった。森の風景とか
「自由の称賛」の鳥かわいい
人の顔っぽいのは大体いつもすごいシンプルに描かれてた。クレーっぽい?

クレーっぽい印象をいくつか受けたのだけど、クレー展より断然よかった
フィギュア・スケープというテーマについては、展示の説明文でも繰り返し説明されていて、面白かったのだけど、実際の展示物との対応がよく分からなかったというか、エルンストって思った以上になんか多様な人だった。技法も色々あるから、前半は技法をちゃんと把握できてないとよく分からなくなるし(これは自分の知識不足のせいだが……)。
本の挿絵のコラージュ作品とかは、当然とはいえ、該当の本のほんの一部しか見れないからなかなか。とはいえ、例えば『百頭女』だったら別に美術館で見るじゃなくて、本買えって話だしな
でも、鉱物っぽい(宝石のカットのような、みたいな説明がついていたはず)諸々の絵がよかった。
上で、絵の二重性が云々言っているのは、移動中に「絵画的な描写について――哲学的分析」清塚邦彦(リンク先pdf)を読んでいたせいもある。直接的には、「ポーランドの騎手」を見たときに思ったのだけれど(俺は馬を見ているのか、フロッタージュを見ているのか)
絵の中に人物だったり風景だったりを「見る」というのは一体どういうことか、について、「消去主義的な」いくつかの説、特にその中でもグッドマンの規約説を批判的に検討している。清塚は、それに対して認知説の立場を擁護し、さらにウォルハイムとウォルトンについて紹介して終わっている*2

*1:伊藤剛さんのこと

*2:ごっこ遊び概念って「ゴンブリッチに示唆」されているらしい