『劇場版花咲くいろはHOME SWEET HOME』

TVアニメ「花咲くいろは」の劇場版で、TVアニメシリーズが好きだった自分としては、満足ゆくものだった。
監督がインタビューで、初めての人にも楽しんでもらいたいが、まずはTVアニメのファンに喜んでもらえる作品を、みたいなことを言っていたと思うのだが、まあそういう感じで、TVアニメのファン向けであり、初見の人でも全然見れると思うけど、あえて初見の人に薦める作品ではない。

菜子のエピソードで何故か号泣していたw
「なこちはちゃんと大人をやってるよ」と緒花が言っていたけど、まさにそれで。
大人になるってどういうことか、あるいは、やりたいことを見つける、それに向かっていくとはどういうことかというのが、緒花、菜子、民子、結名で(あるいは巴についても)それぞれ描かれているのが「花咲くいろは」なのだけど、TVシリーズでは緒花に立ちはだかる存在であった母親の皐月についても、劇場版ではその高校時代が描かれることで、そのラインに加えられる。
映画のラストで、三つの時期の皐月の走るシーンが重ね合わせられていたのが、印象的だった。


結名というのは、つかみどころのないキャラをしているのだが、TVシリーズの2クール目ではそれが一転して、株が上がるようなエピソードがあって、それで好きになったりした。
が、劇場版のエピソードは、大体1クール目と2クール目のあいだの出来事のようで、結名についてはまだ1クール目の頃の感じだったのが、ちょっと物足りなく感じたりもした。とはいえ、話的には詰め込みにくいので、まあ仕方ないといえば仕方ない。
巴さんについても同様な感じ。