雑誌

『日経サイエンス2016年12月号』

もうちょっと読んでから、感想記事まとめようと思っていたのだけど、なかなか読めなかったので、とりあえず以前twitterに投げたコメントを拾い集めておく日経サイエンス2016年12月号出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2016/10/25メディア: 雑誌こ…

阿部和重「Orga(ni)sm」(『文學界2016年11月号』)

図書館で見かけたら、阿部和重の新連載が始まっていた。 店頭では既に2話の掲載されている12月号がでてるみたいだけど。 阿部和重「Orga(ni)sm」 『シンセミア』『ピストルズ』に続く神町サーガ・トリロジー完結編とのこと。 初っ端から、東京に暮らす阿部和…

『フィルカルvol.1no.2』

「分析哲学と文化をつなぐ」雑誌第2号 『フィルカルVol.1No.1』 - logical cypher scape フィルカル Vol. 1, No. 2 | philcul 哲学への入門 「自由論入門 第2回」(高崎 将平) 文化としての分析哲学 ●特集シリーズ:分析哲学とモダニズム 論文「モダニズム…

『日経サイエンス2016年11月号』『Newton2016年11月号』

今月は1記事ずつちょろっと 日経サイエンス2016年11月号 恐竜時代の哺乳類 中生代の哺乳類の進化史 キノドン類の話から始まって、基盤的哺乳形類が出てきて、獣類が出てくる。 獣類というのは、真獣類と後獣類からなるグループ。真獣類は有胎盤類、後獣類は…

『群像2016年10月号(創刊70周年記念号)』その2

『群像2016年10月号(創刊70周年記念号)』その1 - logical cypher scapeの続き 瀬戸内晴美「蘭を焼く」(1969年6月号)から林 京子「空罐」(1977年3月号)までの5編 死刑囚について書かれている「メロンと鳩」、長崎について書かれている「空罐…

『文學界2016年10月号』『新潮2016年10月号』(「カブールの園」「眼魚」他)

文學界 文學界2016年10月号出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/09/07メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る 宮内悠介「カブールの園」 アメリカで暮らす日系三世で、IT系ベンチャーを大学時代の友人と立ち上げた女性の話。 かなり直球に、三…

『群像2016年10月号(創刊70周年記念号)』その1

創刊70周年記念「群像短編名作選」ということで、54編もの短編が一挙掲載されている。 とりあえず、ちまちま読み始めているのだが、読み終わったときに一気に書くのも大変なので、とりあえず途中経過的にメモ書きしておく。 頭から順番に読んで、河野多惠子…

『ユリイカ2016年9月臨時増刊号』

総特集=アイドルアニメ 既に告知した通り、自分も寄稿させていただいた本誌だが、普通に一読者として、二次元アイドルファンとして楽しめた1冊だった。 冒頭が菱田・西・依田座談会で、背表紙もオバレで、事実上のキンプリ特集的な面もあるけれど、取り上げ…

【告知】『ユリイカ2016年9月臨時増刊号』にアイドルアニメ論、寄稿しました

8月12日に発売されることとなった『ユリイカ』のアイドルアニメ特集に、 「アイドルは音楽である 「芸能人はカードが命」と「SEVENTH HAVEN」から」 という文章を書かせていただきました。 まさか、アイドルアニメ論でユリイカデビューすることになるとは、…

『現代思想2016年5月号(特集:人類の起源と進化)』

山極・諏訪対談と、赤澤・西秋対談が一番面白かった。現代思想 2016年5月号 特集=人類の起源と進化 -プレ・ヒューマンへの想像力-作者: 養老孟司,山極寿一,赤澤威,長沼毅,大澤真幸,吉川浩満,諏訪元,西秋良宏,篠田謙一,三中信宏,磯崎新出版社/メーカー: 青土…

『思想2016年4月号』(特集:神経系人文学――イメージ研究の挑戦)

神経美学に対して、ドイツを中心に、神経科学を取り込んだ美術史研究、文学研究等が生まれ、実験美学、経験美学として研究が進められているという動向について 一応、「神経系人文学」と銘打たれているが、他にも色々名前があって、そこらへんはまだあまり整…

『別冊日経サイエンス アートする科学』

過去、日経サイエンスに掲載された記事の中で、「アート」に関わる記事を再録した別冊 別冊が、過去の日経サイエンス掲載記事の再録で構成されているのは知ってたけど、初出が70年代80年代の記事も入ってて、そんなところからも引っ張ってくるのかとちょっと…

「小説」『文學界』2016年6月号(佐藤友哉「離昇」ほか)

佐藤友哉「離昇」 ひさびさにユヤタン ユヤタン文体みたいなのは、だいぶおとなしくなったなって感じ 話的にも、かつてのユヤタン的なものの残滓はなんとなくあるけれど、だいぶ大人になってしまったなあというか ただ、読みながら、これ最初の数ページ読ん…

古川日出男「ミライミライ」(『新潮』2016年6月号・連載第1回)

かつてソ連に占領統治されていたという架空の歴史を歩む北海道を舞台に、北海道発のヒップホップ=ニップノップを駆使するミュージシャン野狐を中心に、架空の戦後北海道を描く物語 題材に引きつけられて、久しぶりに古川日出男を読んだ。 1972年の札幌から…

『Newton2016年6月号』

読んだ奴メモ 相対性理論と,そこから生まれた現代物理学 相対性理論特集何度目だって話だけど、応用の話が載ってたのが面白かった 例えば 放射光について 磁石が何故鉄にくっつくのかとスピンについて ブラックホールのジェットの根元に迫る! 見かけの速さ…

『フィルカルVol.1No.1』

「分析哲学と文化をつなぐ」雑誌として創刊されたもの 掲載論文、大体どれも面白くて、満足度高い。 フィルカル Vol. 1, No. 1 | philcul 哲学への入門 「自由論入門」(高崎 将平) 文化としての分析哲学 ●特集シリーズ 論考「分析哲学とモダニズム」(長田 怜…

『Newton2016年4月号・5月号』『日経サイエンス2016年5月号』

『Newton2016年4月号』 「第9惑星の存在を予測」 第9惑星の話はこれまでにも沢山あったけど、今までで一番ありそうな話ではあるらしい。 もし本当にあったら、軌道移動のこととか説明しなきゃいけないことも増えそうだけど 「重力波の観測に初成功!」 わり…

『Newton2016年3月号』

LHCで新たな粒子発見か? 2015年4月に運転再開したLHCで、新たな粒子が発見されたかもしれない。まだ、新粒子だと確証はないが、他の装置でもその可能性が示されている。もし新粒子だとしたら、(1)ヒッグス粒子の新種、(2)複合粒子、そして(3)重力子…

『日経サイエンス2016年2月号』

読んだ奴だけ ツイートでわかる所得区分 自分の所得について直接話すということは普通ないけど、普段話している話題から、その人の所得が分かるのではないかという研究 話題をクラスタリングしてみたら、高所得者層がよく話している話題と、低所得者層がよく…

『現代思想 2015年12月号』(特集:人工知能)

東ロボくんから見えてきた、社会と人類の未来 / 新井紀子+小島寛之 東ロボくんの話が半分と、AIの発展による社会(労働)への影響の話が半分くらい 東ロボくんプロジェクトを始めた動機として、始めた時はまだ今のようなAIブーム到来前だったので、一つに…

『Newton2016年1月号』(特集:高次元)

「特集 高次元」、途中までは知っていることだったけど、後半は知らないことだったし、簡単な言葉で書かれていて分かりやすかった。 あと、はやぶさ2の地球スウィングバイの記事があってタイムリー あと、兵馬俑の話もあった。 特集 高次元 3次元より大きい…

『日経サイエンス2015年11月号』

ちゃんと読んでなくて、ぱらっと眺めただけだけど、気になった記事だけメモ ゲノムに見えたタコの高度知能 これ、http://www.oist.jp/ja/news-center/press-releases/20839に対する解説記事なんだけど、特に、タコの認知機能について解明が進むだろうという…

『現代思想2015年9月号』『Newton2015年10月号』『日経サイエンス2015年10月号』

『現代思想』 特集:絶滅 とりあえず長沼さんと三中さんが何書いてるかなーと眺める。この2人、ページの上下に線が入っていて、コラム扱いというか、別枠扱いされている感じがする。 長沼さん 長沼さんは、ビッグファイブについて簡単に説明したのち、化石人…

『日経サイエンス2015年9月号』

米国の巨大ロケット スペース・ローンチ・システム 記事の前半は、アメリカ国内で批判が多いことの紹介。大元は、ブッシュ政権下ですすめられ、オバマ政権になったときに中心になったコンスタレーション計画。 全く新しいロケットを作るのではなく、スペース…

『日経サイエンス2015年7月号』『Newton2015年7月号』

日経サイエンス 今月の日経サイエンスは面白い記事多い 時空の終端 ファイアウォール J. ポルチンスキー うん、まあこれはあんまりよくわからなかったのだけど、ブラックホールには色々とパラドックスがあって、相対論と量子力学とのあいだで、あちらを立て…

『日経サイエンス2015年5月号』

とりあえず読んだ記事のメモ 特集「超ハビタブル惑星」 「生命の理想郷スーパーアース」 「超ハビタブル」ってどういうことかと思ったら、まずは、主星の寿命が長いということだった。 それから、多島海であること 「有力候補を探せ 系外惑星の空を見る」 2m…

『日経サイエンス2015年1月号』(特集:太陽系の起源に迫る)

「瞑想する脳」とW特集だけど、そっちは読んでない ホビット10年,なお続く論争 ホモ・フローレシエンシスは新種じゃなくて、病気の個体じゃないか説があって議論されている、らしい ホビット10年,なお続く論争〜日経サイエンス2015年1月号より | 日経サイ…

『日経サイエンス 2014年12月号 大特集:人類進化今も続くドラマ』

K.ウォン「書き換えられた進化史」 特集の前書きみたいな奴 最近のトピックがコンパクトにまとめられている 21世紀以降の様々な発見によって、人類の進化史が至るところで書き換わっている、と 最古の人類化石がより古くなったし、アフリカ出た時期もより古…

宮内悠介「薄ければ薄いほど」(『小説現代』)/オキシタケヒコ「サイレンの呪文」(『SFマガジン』)/『日経サイエンス』

宮内悠介「薄ければ薄いほど」(『小説現代』9月号) 終末医療と代替医療を扱った作品 宮内作品ではおなじみの、男性ジャーナリストによる一人称視点 舞台は、北海道にある白樺荘というホスピス そこでは代表の意向で、写真も含む一切の記録がなされておらず…

『Newton8月号』

メタン菌は,火星環境でも生息できる!? 火星の土壌を使ってメタン菌を生息させる実験。火星の環境でもメタン菌は生きていける。というか、酸素なくて二酸化炭素主体だからメタン菌にすれば理想的? ただし、火星でメタンは確認されていない。 全長40mの史…