『日経サイエンス2015年9月号』

米国の巨大ロケット スペース・ローンチ・システム

記事の前半は、アメリカ国内で批判が多いことの紹介。大元は、ブッシュ政権下ですすめられ、オバマ政権になったときに中心になったコンスタレーション計画。
全く新しいロケットを作るのではなく、スペースシャトルの技術を使うことで費用を抑えるのがSLSだが、それゆえにスペースシャトル時代の利権を守るためとか、(科学者・技術者ではなく)政治家が進めてるとか批判されているらしい。
記事の後半は、そうした批判にもかかわらず、着実に計画が進行していて、今のところ予定通りだし、ミッションも色々と計画されているという話
SLSって火星に人間送り込むロケットという認識でいたけど、それ以外にも無人探査機を従来よりも速く打ち上げられるというのを知らなかった。従来のロケットより出力が大きいので、スイングバイしなくてもよくて、例えばエウロパ行くのが6年から2年に短縮できるとか。すげー。

新世代コンピューターを求めて

ムーアの法則が物理的に限界を迎えるという話
ムーアの法則やそれに関係する法則の類について、大きさとか(量子サイズになってしまうので)熱とかで、限界が近い、と。
この見出し見て、シンギュラリティってムーアの法則から導き出されてるから、限界迎えちゃうとアレだな、と思ったw
というかまあ、そもそも物理的限界あるのは容易に想像できる話だし、シンギュラリティもムーアの法則そのものじゃないけど。
この記事の本題としては、だから、新素材などを使った新技術が出てきているという話
面白かったのは、ものによって何が得意かというのが違うらしいので、直線的に性能があがるというのではなくなってきて、複数を組み合わせてやっていくみたいなことになっていくらしいこと
ヘテロジニアスコンピューティングという言葉を知った。

パソコンの発熱でハッキング

ネットにつながってないPCから情報を読み取るために、ネットにつながってるPCから、発熱をセンシングするという手法があるらしい
何それすごいw
読み取れる速度がめっちゃ遅い、ネットにつながっているPCとつながっていないPCとの距離が40cm以下じゃないといけないとか制限が多いけど、気付かれにくいという利点が大きいらしい

アフリカの実サイズ

1ページだけの記事だが、アフリカの上に他の国や大陸を重ねた地図で、メルカトル図法で見るとアフリカが小さく見えちゃうけど、ほんとはこんなに大きいよ、というもの
わりと面白かった