『Newton2016年4月号・5月号』『日経サイエンス2016年5月号』

『Newton2016年4月号』

第9惑星の存在を予測」

第9惑星の話はこれまでにも沢山あったけど、今までで一番ありそうな話ではあるらしい。
もし本当にあったら、軌道移動のこととか説明しなきゃいけないことも増えそうだけど

重力波の観測に初成功!」

わりとページ数短かった。波の説明とかは、日経サイエンスよりもNewtonの方がグラフィカルな分、分かりやすい

反物質の謎」

ディラックが予想した時は誰も信じなかったけど、4年後には発見。霧箱のまわりに磁石つけた観測機器で、逆方向に曲がる
対称性の破れは、重いニュートリノのせい?
あと、加速器の話とかレプトジェネシスとか

「通信する脳細胞たち」

ニューロングリア細胞の基本的な仕組み
グリア細胞には色々な種類がある。アストロサイトはニューロンに栄養を供給する。オリゴデンドロサイトは髄鞘になる。髄鞘によって神経の電気信号伝達速度が速くなるってのは高校の生物で習ったけど、髄鞘グリア細胞だってのは知らなかった。いやまあ、グリア細胞って脳神経にある神経細胞以外の細胞ってことだから、考えてみれば当然なんだけど、神経細胞の構造の一部だと思ってた。
あと、シナプス間隙にもグリア細胞はくっついてて、余った神経伝達物質回収しているようだ。

南天をいろどる宝石たち」

普段、天文写真の記事は読み飛ばしてんだけど、ちょっと眺めてみたら、重力レンズの写真あった。

「森に生きるアジアゾウ

ロボットカメラを使って撮影

ギアナ高地の陥没穴に潜入」
「なぜ宇宙は人間に都合がよいのか?」

協力:須藤靖。そういえば、須藤さんって宇宙論の人のはずなのに『宇宙生命論』の執筆者に名前入ってたなと思ってプロフィール確認してみたら、宇宙論研究に加えてトランジット惑星の観測も今研究してるのね。
人間原理マルチバースの話。インフレーションによるマルチバースって、親宇宙・子宇宙のしか知らなかったけど、それ以外にポケット宇宙というものもある、と
あと、超ひも理論によると、とりうる宇宙のパターンというのが10の500乗通りあるらしい

「地球の超未来」

3月にNHKで放映された番組とのタイアップ記事
太陽に呑み込まれても数万年は天体としての形は維持するかもとか、ぎりぎり太陽には呑み込まれないとか、他の天体が接近して太陽系外に放り出されるとか(7万年前に実際に太陽系に接近した恒星があった)
究極の超未来として、陽子崩壊して物質としてあとかたもなくなるというのがある。陽子崩壊はいつ起きるのか。スーパーカミオカンデで陽子の寿命を調べてる。10の34乗年らしい。で、NHKのスタッフが、この途方もない時間をどうやって映像化するかと、長さに置き換えてんだけど、それがまた途方もない。

『Newton2016年5月号』

「四つの力」

→超対称性粒子の質量をILCで測定したいってページだけ見た

「記憶のしくみ」

利根川進のインタビューだけ読んだ。記憶は一番面白い現象。何故免疫から脳へという問いにたいして、どちらも「システム」という点では同じとか。偽記憶作ったりする話とか、記憶ができるときどの細胞でできたか分かるとか。

「羽毛恐竜をめぐる,最新の恐竜学」

→フィリップ・カリーのインタビュー。

「「ちきゅう」がせまる巨大地震と地下生命の謎」

→読んだというか、見出し眺めただけというか。もう10年稼働してんだね

日経サイエンス2016年5月号』

重力波の直接観測 3つの意義」

アインシュタインの予言(アインシュタイン自身、重力波については何度も考え直していた)、強い重力の下での相対性理論の検証(もし強い重力で相対性理論が成り立っていなかったらダークマターを想定する必要がなくなる)、重力波天文学

重力波とは何か」
「GW150914の衝撃」

GW150914は、2015年9月14日に観測された重力波Gravity Waveの意
LIGOには何人か、重力波と同じ偽のシグナルを「介入」させる権限をもつ人がいて、抜き打ちでそういうシグナルを入れて、チームがちゃんとそれを検出できるか確かめる、みたいなことをしているらしいんだけど、今回の重力波発見の時、担当者は最初それかもと思ったらしい。でも、実際にはそうでなくて、そもそもLIGOは感度をあげるリニューアルをしたばっかりの試運転中で、まだ「介入」をやるタイミングでもなかったとか。
そもそも、性能の3分の1の感度しかまだ発揮してない状態での発見
最初の発見は中性子星連星の合体だと思われてたのが、予想外のブラックホール連星の合体と、色々驚きの発見だったようだ。

KAGRA始動」

重力波観測は、米LIGO、欧VIRGO、日KAGRAのネットワークによって、より精度の高い観測が可能になる。
また、マルチメッセンジャー観測が重要。もし重力波らしきシグナルを検知したら、世界各国の他の観測機関に要請して緊急観測を行ってもらう。南極のアイスキューブ、地中海のアンタレス、日本のスーパーカミオカンデなどニュートリノ観測所も。

「動物は理解? 赤ちゃんはどこから来るのか」

ちらっと読んだ。チンパンジーやゴリラは、セックスと妊娠の関係を理解していない

「大絶滅を解剖する」

2ページしかない記事だった。ビッグファイブのうち4回まで、大噴火が起きてる。デカントラップとかシベリアトラップとか。白亜紀末は、小惑星衝突が噴火を誘発した?


Newton(ニュートン) 2016年 04 月号 [雑誌]

Newton(ニュートン) 2016年 04 月号 [雑誌]

Newton(ニュートン) 2016年 05 月号 [雑誌]

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