マンガ

『アフタヌーン6月号』『IKKI6月号』

アフタヌーン6月号 シドニアの騎士 今月から、弐瓶勉「シドニアの騎士」が連載開始! 気付けば僕は、BLAME!、NOiSE、アバラ、バイオメガと全部揃えていた。 それはそれとして、今までの弐瓶とはだいぶ雰囲気の異なる。色の塗り方かトーンの使い方あたりが変…

今日立ち読みした雑誌

立ち読みしつつtwitterしてたのを抜粋。 今月の日経サイエンス。茂木インタビューの相手は、三中信宏。新書に載ってた顔写真と顔が違うw(多分髭) 系統樹コレクションの話、「種」概念の話、ダーウィンの話をしてる 種の話は、分類学はもっと認知心理学とか…

グレッグ・イーガン「暗黒整数」/庄司創「三文未来の家庭訪問」

SFを2作品。 まずは、イーガンの「暗黒整数」 先月のSFマガジンに掲載されていた「ルミナス」の続編。 「ルミナス」はイーガンの短編集『ひとりっ子』に入っていた数学SF。最初、読んだときの感想を引用してみる。 ストーリーは、主人公がある世界の秘密を…

最近読んだマンガ

数学ガール 上 (MFコミックス フラッパーシリーズ)作者: 結城浩,日坂水柯出版社/メーカー: KADOKAWA(メディアファクトリー)発売日: 2008/11/22メディア: コミック購入: 28人 クリック: 350回この商品を含むブログ (189件) を見るBIOMEGA 1 (ヤングジャンプコ…

『ゲーラボ』

メモ。 斎藤環は、ポニョの話。吾妻ひでおと宮崎駿を並べて、究極のロリコンは「少女の変形」を描く、と論ずる。 伊藤剛は、実は僕も女装したことがあるんです、という話から始まって、『ニコイチ』の話。男だと分かる描線で書かれている女装した主人公。し…

遠藤浩輝『EDEN』

僕が、もっともリスペクトする、というか、最も影響を受けた作り手の1人が遠藤浩輝で、作品の一つが『EDEN』。 それが完結した。とはいっても、何だか自然な終わりで、それほど深い感慨があったりするわけでもなく、何か完結したことをもって書いておくかと…

『ユリイカ6月号』特集「マンガ批評の新展開」

鼎談「マンガにおける視点と主体をめぐって」 夏目房之介、宮本大人、泉信行による鼎談。 『漫画をめくる冒険』の解説といった感じ。 タイトル通りマンガにおける視点と主体についての話だが、『漫画をめくる冒険』という本そのものの語り手は一体誰か、とい…

「春の文学フリマ」感想1

『漫画をめくる冒険・上巻』イズミノウユキ これは、素晴らしく面白いマンガ批評となっている。 マンガをいかに精読するか、という一つの方法論を提示してくれると同時に、そのように精読することによって、読みそのものが変化する、という批評のダイナミズ…

沙村広明『ブラッドハーレーの馬車』

何か買ってしまった。 マンガブログの多くがこぞって取り上げていたので、気になっていたことは気になっていた。 自分のブクマコメントを見ると、「多分読まない」(1月6日)→「読まなきゃいけないような気がしてきた」(1月12日) それで、1月末には…

『犬狼伝説』と『GUNSLINGER GIRL』/日常化した非日常的存在/自分にとっての文学・文芸評論

最近読んだ。ガンスリは新刊を買った。犬狼伝説は友達から借りた。GUNSLINGER GIRL 9 (電撃コミックス)作者: 相田裕出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/11/27メディア: コミック購入: 10人 クリック: 90回この商品を含むブログ (186件) を見る犬…

『RATIOVol.4』『増刊ヤングガンガン』

どちらも立ち読み 『RATIOVol.4』 「芸術の哲学/哲学の芸術」というのが気になった(けど読んでない)。 20世紀の哲学というのは、真理よりも芸術の方へと接近していくものだったのではないか、とか何とかそういう話なのではないかと思う。 「戸田山和久vs…

『ラスト・ワルツ』島田虎之介

最近、1巻完結で(ないし少ない巻数で完結している)面白いマンガ教えろスレとかエントリとかがはてブにホットエントリになっていたけど、 まさに、1巻で完結していて面白いマンガ。 伏線が巧みに配置されていて、完成度が高い。 全11章で、前半はオムニ…

昨日、今日思ったことをテキトーに書く。

ミャンマーやばいだろ、ミャンマー(ビルマ)。 詳しいことは全然わかんないんだけど、いい方向に向かって欲しい。 昨日のクロ現は、ケータイ小説特集だった。 番組そのものは悪くなかったけど、ありとあらゆるジャンルに精通してそうな国谷さんも、若者文化…

今月のアフタヌーン

なんか滅茶苦茶面白かったので思わずエントリをたてる。 というかですね、「おおきく振りかぶって」で泣きました。 このマンガで泣きそうになることはよくあるんすが、ついに今月号で落涙しましたよ。 これ以上説明するとどうあってもネタバレになるので、ア…

こうの史代『夕凪の街、桜の国』

話題の本ですしね。 一度、他の4ページ程度の作品を読んだことがあって、独特の絵柄だなあと思っていたけれど、この作品を読むと演出技法への意識も感じられた。 そのわりに、さらさらと読めるし。 滅茶苦茶凝っている、という感じはしなかったのだけど、マ…

GUNSLINGER GIRL

7巻まで読了 自分の女の子の好みは、王道の可愛いなので*1、ヘンリエッタ可愛いな、ヘンリエッタ っていうのが、主な感想です。 でも、トリエラの話には、ぐっときた。トリエラっていうか、ヒルシャーの過去話だけど。 ピノキオに倒されたときのトリエラも…

GUNSLINGER GIRL

今更ながら、3巻まで読んだ。 噂には聞いていたが、1話1話どれもしんどい話だ。 記憶がなくなる、というのが何とも。 帰省してから、唐突に古本でマンガを買い漁っている気がする。 BOOKOFFにある『神戸在住』を買い占めた。それでもまだ全巻揃っていない…

『エソラ』VOL.4

Vol.3から買ってるのだが、なかなか中途半端な雑誌 っていうか、Vol.4は基本的にはつまんなかった。 知らない作家が多くて知らない作家はつまらなかったし、金原ひとみと伊藤たかみはやっぱりつまらなかったし。 中原昌也ももうなんか勢いがない。『新潮』だ…

伊藤剛『テヅカイズデッド』

著者がこの本に注いだエネルギー量が伝わってくるかのような本。 吐くような作業だった、とブログで書いていたことがあったと思うのだけど、実際にこの本で述べられる理論を構築するに当たって、気の遠くなるようなエネルギー量*1を注ぎ込んだのだろう、と思…

ゲーラボ

も読んだ。 斎藤環 斎藤環は、この前アメリカであった乱射事件を紹介。この犯人を「イタイ」と思いながら共感した人も多かったのではないか、と論ずる。 「社会的にこうあるべし」という命令と、その命令を守ることができないこととの軋轢 そういう軋轢を感…

永井均『マンガは哲学する』

タイトルで想像されるとおり、マンガ作品を使って哲学的問題を考える、といったもの。 講談社SOPHIABOKKSとかいう全く聞いたことのないレーベルからでているのだが、この本以外のラインナップが怪しすぎるw*1 取り上げられているマンガは、藤子F不二雄*2、…

『魔法陣グルグル』から遠く離れて

魔法陣グルグル考 ↑この文章の要約 衛藤ヒロユキは、実に論ずるに足るマンガ家だと思っているので、こういうのを発見できて非常に嬉しい。 特に『魔法陣グルグル』というのは、ドラクエのパロディとして成立し、そのパロディ性(つまりある種の批評性)を結…

黒田硫黄

やっぱり、黒田硫黄は何か凄いなあ。 今、アフタヌーンで「あたらしい朝」というのを連載している。 始まった当初から「みし」よりは断然面白かったのだけどw 先月から今月にかけて、急展開してきた。 先月号の最後のページがよかった。 久しぶりに再開した…

マンガ評論界を揺るがした、ひどい受賞

blogで時事ネタを取り上げるタイミングとしては、遅いのだけど、一応取り上げておくことにする。 宮本大人のミヤモメモ、夏目房之介の「で?」、9月11日に生まれて(永山薫のblog)、紙屋研究所、ハナログ、漫棚通信、AYS その他様々なblogやサイトで、2…

夏目房之介『手塚治虫はどこにいる』

この本の何がすごいか、といえば、作者がこの本に押し込めた感情の量。 それでいて、それを冷静に論理立てているところ。 手塚に対する思いの深さに、圧倒される。 手塚治虫の凄いところは、これだけ深く思ってくれる人が読者の中にいることなんじゃないだろ…

カラスヤサトシサイン会

予想以上の人の入りに、一緒に行った友人と終始驚きっぱなしw 100、200は入ったのではないか、と。 そして、それだけの人数が、並びながら黙々と『カラスヤサトシ』を読んでいるのが、なんか面白い、というか何か起こりそうで怖いw 実はジュンクは初…

文化庁メディア芸術祭も10周年だって

というわけで、こんなことやってます 10本選べって言われたから、10本選んでみた。 しかし、これは難しい。 以下に並べるのが、必ずしも自分のBEST10というわけではない(ノミネートされていないものもあるし、10こにするために泣く泣く切ったものもあ…

『もやしもん』

昨日、友達から借りて3巻まで読む。 なんか飯が食えなくなるが、酒が飲みたくなるマンガだと思った。もやしもん(1) (イブニングKC)作者: 石川雅之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/05/23メディア: コミック購入: 16人 クリック: 846回この商品を含むブ…

帰還&マンガバトン

夏休み入ったので、大学の友達と遊びに行ってました。 遊びに、というか3日間堕落した生活を送ってました。 どっかで見かけてやってみたいなぁと思ってたところ、 高橋さんがやってたので、拾ってみました。 【ルール1:見た人はとりあえず掲載せずともや…

衛藤ヒロユキ『衛星ウサギテレビ』

衛藤ヒロユキの新作、ガンガンで連載開始。 絵柄がかなり変わってきたけど、決して悪くなってない。 男の子がやる気になるもの、それはヒーロー(戦争)、ギター(音楽)、女の子なんだ、きっと。 (西島大介もやっぱ同じで。女の子があんまり出てこないのが…