2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「宇宙倫理学研究会: 宇宙倫理学の現状と展望」

JAXA Repository / AIREX: 宇宙倫理学研究会: 宇宙倫理学の現状と展望 筆者は、呉羽真、伊勢田哲治、磯部洋明、稲葉振一郎、岡本慎平、神崎宣次、清水雄也、水谷雅彦、吉沢文武、 海外の研究と国内の研究がざっとまとめられていてよかった。宇宙倫理学と一言…

『思想2016年4月号』(特集:神経系人文学――イメージ研究の挑戦)

神経美学に対して、ドイツを中心に、神経科学を取り込んだ美術史研究、文学研究等が生まれ、実験美学、経験美学として研究が進められているという動向について 一応、「神経系人文学」と銘打たれているが、他にも色々名前があって、そこらへんはまだあまり整…

「ロボット法研究会」設立記念シンポジウム

5月21日に、情報ネットワーク法学会の特別講演会として開かれたシンポジウム 場所は慶應の三田キャンパス 時間は10時〜18時だったけど、自分は13時過ぎ〜17時くらいまでいたので、そのあたりのレポ 主に、パネル1の「ドローンは日本で飛躍できるか?」につい…

『別冊日経サイエンス アートする科学』

過去、日経サイエンスに掲載された記事の中で、「アート」に関わる記事を再録した別冊 別冊が、過去の日経サイエンス掲載記事の再録で構成されているのは知ってたけど、初出が70年代80年代の記事も入ってて、そんなところからも引っ張ってくるのかとちょっと…

「小説」『文學界』2016年6月号(佐藤友哉「離昇」ほか)

佐藤友哉「離昇」 ひさびさにユヤタン ユヤタン文体みたいなのは、だいぶおとなしくなったなって感じ 話的にも、かつてのユヤタン的なものの残滓はなんとなくあるけれど、だいぶ大人になってしまったなあというか ただ、読みながら、これ最初の数ページ読ん…

古川日出男「ミライミライ」(『新潮』2016年6月号・連載第1回)

かつてソ連に占領統治されていたという架空の歴史を歩む北海道を舞台に、北海道発のヒップホップ=ニップノップを駆使するミュージシャン野狐を中心に、架空の戦後北海道を描く物語 題材に引きつけられて、久しぶりに古川日出男を読んだ。 1972年の札幌から…

第22回文学フリマ感想その2

銅のケトル社『斜陽の国のルスダン』 モンゴルと初めて戦ったキリスト教国グルジア、歴史書には淫蕩な女王、無能な女王とされているルスダンを、時代に翻弄されながらも大切なものを守ろうとした女王として描いた物語。http://www.amazon.co.jp/dp/B01DW24XF…

『Newton2016年6月号』

読んだ奴メモ 相対性理論と,そこから生まれた現代物理学 相対性理論特集何度目だって話だけど、応用の話が載ってたのが面白かった 例えば 放射光について 磁石が何故鉄にくっつくのかとスピンについて ブラックホールのジェットの根元に迫る! 見かけの速さ…

『フィルカルVol.1No.1』

「分析哲学と文化をつなぐ」雑誌として創刊されたもの 掲載論文、大体どれも面白くて、満足度高い。 フィルカル Vol. 1, No. 1 | philcul 哲学への入門 「自由論入門」(高崎 将平) 文化としての分析哲学 ●特集シリーズ 論考「分析哲学とモダニズム」(長田 怜…

『モンテ・クリスト伯爵』

モンテ・クリスト伯爵 (ジェッツコミックス)作者: 森山絵凪,アレクサンドル・デュマ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2015/11/27メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見るまあ、古典というものを読まずに生きてきたので、名前と何となくどういう…

文フリ以前に読んでた同人誌

伊丹空互『系譜のつながりかた: テン年代アイドルのありかたとしての佐々木優佳里』 invert vol.2 甘粕試金『CHECK! CHECK! CHECK! アイカツ!音楽試論集』 すぱんくtheはにー『あのすぱらしい愛はもう二度と』 アーカイブ騎士団『ユートピア小説集』 渡辺書…

オキシタケヒコ『筺底のエルピス3―狩人のサーカス―』

ライトノベルの皮を被ったハードSFシリーズ第3弾 二分冊になってしまったうちの前半 1巻の時から絶望的な展開を見せる同シリーズだが、その傾向は益々加速している。というか、容赦なく死ぬ。 別に愛着あるキャラってわけじゃないんだけど、ちょ、お前ここで…

『1789 バスティーユの恋人たち』

帝劇でやっている東宝ミュージカル タイトルで分かるとおり、フランス革命を描いた物語 ロックテイストの音楽やインスト曲を用いた群舞などが迫力のある作品だった。 (ちなみに、元テニミュ、元宝塚のキャストが多い舞台でもあった)農民であるロナンは、父…

宮内悠介『アメリカ最後の実験』

グレッグ音楽院の入学試験を受験するためアメリカ西海岸を訪れた脩が、音楽と実験国家アメリカを巡る事件に巻き込まれながら、失踪した父親の謎と自分にとって音楽とは何かを探求する物語 yom yom誌上で連載された作品で、狭義のSFではないが、読んでいて受…

第22回文学フリマ東京感想

twitterに書いたもののまとめ twitter(140字)で書いてるので、ところどころ文が中途半端になってるけどそのまま(一部、書き足してる箇所もあり) 文フリの小説が、ちょっと見ないうちに製本のレベルがあがってるなー、というか文庫サイズの本増えたナなー…