西美にて
キュビスムというと以前はピカソとブラックしか知らなかったが、「ABSTRACTION抽象絵画の覚醒と展開」展 - logical cypher scape2や井口壽乃・田中正之・村上博哉『西洋美術の歴史〈8〉20世紀―越境する現代美術』 - logical cypher scape2でキュビスムへの解像度が上がり、満を持して(?)見に行った。
今回よかったと思う作品は、ブラック「レスタックのリオ・ティントの工場」、レジェ「婚礼」、クプカ「色面の構成」がスリートップ
作品リスト
1 キュビスム以前 その源泉
セザンヌやゴーガン、アンリ・ルソーならびにアフリカの工芸品が展示されていた。
アフリカの工芸品については、当時の画家たちが、それらに対して「プリミティブ」なものを、いわば勝手に見いだしたのであって、本来、その工芸品が持っていた文化的な意味を理解していたわけではなかった旨の説明がなされていたかな、と思う。展示品は全て、当然ではあるが、ポンピドゥーセンター所蔵のものであり、ポストコロニアルな問題を感じざるをえなかった。
2 「プリミティヴィスム」
ブラックの「大きな裸婦」など
3 キュビスムの誕生 セザンヌに導かれて
セザンヌもかつて滞在して絵の題材にしていたレスタックという村に、ブラックも滞在して、絵画制作を行い、キュビスムへ至っていったという。
ところで、セクションタイトル「セザンヌに導かれて」とあるが、ピカソ、ブラックに限らず、セザンヌの影響についての言及は度々出てきた。というか、1907年(セザンヌが亡くなった翌年)に行われたセザンヌ回顧展の影響が大きかったよう。
「レスタックの高架橋」は、家の描き方が、ABSTRACTIONで見たブラックのものと似ていた。
ブラックは結構、キュビスムで風景画を描いていて面白い。
この中では、「レスタックの道」がわりと印象的。
なんかギザギザした感じで、フラットに構成されているように見えるのだが、消失点があって奥行き感があるようにも見える。
ブラックの作品は、オレンジっぽい黄土色と緑が使われていることが多い(おおむね補色か)。建物の色と草木の色だと思う。
分析的キュビスムは、無彩色なものが多いが、ブラックの場合、緑と黄土色がよく使われていると思う。まあ、明度低めなので、決してカラフルな印象ではないが、緑が印象に残る。
ブラックに限らず、他にも緑はあちこちで目についた。
ピカソ「裸婦」
こちらはオルタ村で描かれたもの。切子面で構成され、キュビスムに達したとされる作品。なお、先ほどのブラックの作品群が1908年なのに対して、こちらは1909年
先ほど、ブラックの「レスタックの道」を「ギザギザ」と称したが、切子面じゃあない感じがする。
4 ブラックとピカソ ザイルで結ばれた二人(1909–1914)
パブロ・ピカソ「肘掛け椅子に座る女性」
切子面で構成された女性と椅子、背景に緑と赤が配置されている。
ところで、キュビスムというと、いろいろな方向から見たものを組み合わせて構成されたという説明がされることが多いけど、実際のところ、そうでもなくない? という気がしてきた。
ジョルジュ・ブラック「レスタックのリオ・ティントの工場」
今回見たブラックの作品の中で、一番良かったと思うが、どうアプローチすればいいのかも分からなかった。
部分部分でみると家が描かれていることが分かるし、影(立体感)のようなものもあるのだが、全体としてどうやって構成したのかが(フォーカルポイント、リーディングラインなど)分からない。
立体感と平面感が混ざり合っている感じになっているといえばいいのか。
彩度は落ちているが、やはり緑とオレンジっぽい黄土色が使われている。
緑について、点描ではないが、線状の筆触が残されていてそれが輪郭をぼかしていて、家と背景の境界が曖昧になり、立体感と平面感の混ざり合いのではないかと思う。
ピカソの「ギター奏者」も同様の作品なのだろうけど、あまりピンとこなかった。色とか筆触とかの使い方がある分、こちらのブラックの作品の方がより印象的だった。
1913・1914年の「果物皿とトランプ」「ギターを持つ女性」「ギターを持つ男性」は、総合的なキュビスムの作品だった。解説文で「多層的な空間」と評されていたが、その英訳を見ると「multilayered image」になっていた。実際、奥行き感・空間性はなくてフラットだったと思う。マルチレイヤーでフラット
「ギターを持つ男性」は塗り方が複数ある(砂地っぽかったり、点描だったり)。同じ形状の重複・連続もある。
ピカソやブラックの作品を取り扱った画商カーンヴァイラーが、キュビスムについて書いた著作も展示されていた。
「ABSTRACTION抽象絵画の覚醒と展開」展 - logical cypher scape2でも、ピカソよりブラックの方がよかったという感想だったが、今回もまた、ブラックの方がよかったなあと思った。
もっとも、ピカソについていうと、代表作なりなんなりが来ていないせいではないのか、という疑いはあるのだが、それはそれとして、ピカソの名声に隠れがちだが、キュビスムに関して言うと、ブラックは完全にピカソとタメ張るすげー画家なのでは、と思った。
まあ、ピカソは多才だからなあ。総合力でピカソの方が有名になるのは分かるが……。
あと、ピカソはもっぱら人物画か静物画なのに対して、ブラックはそれらに加えて風景画が結構あって、その風景画が個人的には好き、というのはある。
5 フェルナン・レジェとフアン・グリス
レジェがキュビスムで描いた最初の作品である「縫い物をする女性 」は、現代の目(?)で見ると、ポリゴンという感想しかわかない。
レジェ「形態のコントラスト」は円筒形を組み合わせた作品で、ABSTRACTION展で見た古賀春江の作品に似たようなのがあったな、と思った。なお、円筒(チューブ)の組み合わせで描くので、レジェのことをキュビストではなくチュビストと呼ぶとがあったとか。
同じくレジェの「婚礼」については後述。
グリス「本」はセザンヌっぽい
グリス「ヴァイオリンとグラス」「楽譜」は、解説によると、ともにカンヴァスをテーブルにみたてて、その上に置いてある静物を描いている絵。両方とも、ひし形を描くような構図になっているのかな、と思った。
「ヴァイオリンとグラス」は緑色のグラスが描かれており、これはグラスverreと緑vertとで韻を踏んでいるらしい。赤、ピンク、緑、青が使われており、カラフル。また、こうした色の面と同じように譜面も描かれている。「楽譜」は、画面の上下が白で、さらに黄色、赤、青、緑が使われており、木目や譜面も描かれていて、多様な要素で画面が構成されている。
6 サロンにおけるキュビスム
グレーズ「台所にて」も、やっぱりポリゴンっぽい
「収穫物の脱穀」については後述
メッツァンジェ「自転車」は、スピードをあらわす効果線のようなものが描かれており、未来派っぽさもあった。
ロジェ・ド・ラ・フレネー「腰かける男性」は黒い円と白い四角の対象が構図の上で対比されている気がした。背景だけだと、ハンス・ホフマンみたいな抽象画っぽさがあるようなないような。
アンドレ・ロート「マルグリットの肖像」は特になんともないのだが、オレンジの服と緑の椅子で、「おお、またオレンジと緑だぞ」とは思った。
また、キュビスムが当時の人々にどのように受容されたのか、ということを示す資料もあわせて展示されていて面白かった。
ジョルジョ・モンカ「キュビスムの画家リガダン」というショートフィルムは、主人公である画家が、キュビスムに触れて画風を変化させるのだが、その際、実際にキューブ状の服を着てみる、という風刺的な映画。キュビスムのことをおちょくっているのだとは思うのだけど、紹介されていたあらすじによると、キュビスムを師匠に認められるというハッピーエンドらしいので、好意的なおちょくりなのかもしれない。
また、ニースのカーニヴァルにおける「キュビスム山車」の様子を撮った写真絵葉書も。当時の時事ネタとして山車にされていたらしい。
また、『イリュストラシオン』(1912年10月12日)に掲載された「サロン・ドートンヌにて」という写真も展示されていた(雑誌そのもののショーケース展示と、拡大写真の壁面展示)。史上初めて展覧会に展示された抽象絵画といわれる、クプカ「アモルファ、二色のフーガ」が展示された様子が写されている。
7 同時主義とオルフィスム ロベール・ドローネーとソニア・ドローネー
ドローネー夫妻について、アポリネールは「オルフィスム」と命名しているが、本人たちは「同時主義」と名乗っていたらしい。異なる要素を同時に、ということらしい。
ロべール「都市No.2」は、形としてはブラックのキュビスム的風景画っぽい感じだが、色は黒とグレーで完全に無彩色で、ドットで描かれている箇所もあった。ブラックの描く風景は農村だが、こちらはタイトル通り「都市」を描いている感じ。
「窓」「円形、太陽no.2」はカラフルで、抽象に至っている感じだったけど、いまいちよくわからず。
ロベールの「パリ市」については後述。
ソニアの作品は2点で、「バル・ビュリエ」は非常に横長「シベリア横断鉄道とフランススの小さなジャンヌのための散文詩 」は非常に縦長な作品だった。前者は抽象と思わせて、互いに寄り添う恋人たちのような人物像が描かれていた。後者は詩集の挿絵として詩人と協力して作成したもので、本としては折り畳み式のものだったらしい。こちらも抽象と思わせてエッフェル塔が描かれていたりする。
ちなみに、ソニア・ドローネーはウクライナのオデッサ出身らしい。
でかい絵について
「5 フェルナン・レジェとフアン・グリス 」「6 サロンにおけるキュビスム」「7 同時主義とオルフィスム̶ロベール・ドローネーとソニア・ドローネー」は、展示室としては緩やかに繋がっていて、サイズの巨大な3点(それぞれのセクションから1点ずつ)は、同じ壁面に並んで展示されていた。
なので、この3点についてはここにまとめて記載する。
基本的に、でかい絵はでかいというだけで好きになってしまうので、これら3点はいずれもよかった。ただ、わけのわからなさという点でレジェ「婚礼」が圧倒的で、一番すごい作品だった気がする。
というか、キュビスム展において、こんなでかい作品が見れるとは思っていなかった。
- レジェ「婚礼」
レジェってこれまでも時々見たことはあって、名前とこんな感じの画風の人という印象は形成されていたのだが、それを覆す作品だった。
どうしてこうなったというか、どうやって見ればいいんだというか。
縦に2つの系列があって、様式化された人物が描かれているのだが、その周囲に配置されている白いかたまりのようなものに押しつぶされているかのような状態になっている。
婚礼の行列を描いているということで、その混雑した様子なのかもしれないけれど、それにしてもどうしてこうなるのか。
また、画面右側の方にある、同じ形状が複数並べられているところとか、かっこいいけど何あれ?
- ロベール・ドローネー「パリ市」
本展のアイキャッチとしても使われている作品だが、こんなにでかい作品だったとは……。
明るい色調で、切子面で構成されているのが、文字通りクリスタルのようで、真ん中に3人の裸婦(三美神)、右にエッフェル塔や建築物、左にパリの町並や橋が描かれている。
エッフェル塔は自分の作品からの引用で、橋などはアンリ・ルソーからの引用らしい。
- グレーズ「収穫物の脱穀」
全体として見ると、画面の真ん中が明るく、周辺が暗い。やはり緑と赤系の色が配置されていて、これも大雑把には周辺と真ん中の対比になっている。
明るくなっているところが、収穫作業を行っている農民たちで、暗くなっているところは、周囲の情景。
逆三角形構図、と言い切ってしまえるほど、逆三角形ではないのだけど、明るいところの下方が斜めに区切られていて、ちょっと逆三角形っぽい構図になっている気がする。しかし、そのことによって動きや不安定さが出ているかといえばそういうこともなくて、明暗差が画面に安定をもたらしているのかなあなどと思ったりしながら見ていた。
あと、構図の話でいうと、左上に山があって、右下にテーブルがあるのも対比になって、バランスをもたらしているのかなあ、とか。
解説によると、伝統農業を描きつつ、煙突が描いてあって機械の導入も描いている。
グレーズは、キュビスムをフランス美術の伝統の中に位置づけようとしていたりもするらしいので、そういう意味合いがあるのでしょう。
8 デュシャン兄弟とピュトー・グループ
フランス西部のピュトーで活動していたキュビストのグループで、キュビスム展覧会である「セクションドール(黄金分割)展」を主導していた。
ジャック・ヴィヨン、レイモン・デュシャン=ヴィヨン、マルセル・デュシャンのデュシャン三兄弟がいる。
この三兄弟が揃った写真が展示されていたのだが、早々にキュビスムからは距離をとるようになることを知っているせいもあるかもしれないが、末弟のマルセルだけなんか雰囲気が違うというか、「ふんっ」という雰囲気(?)が漂っている気がした(まあ、マルセルだけ髭を生やしていないせいかもしれない)。
レイモンの彫刻作品が複数点並べられていて、それがメインっぽい感じだったが、彫刻よくわからんのでちょっとスルー気味。
マルセルのが1点あったが、雑に描いている感じがした。これもキュビスムをすぐに離れたということを知っているゆえの先入観だろうか。
「ABSTRACTION抽象絵画の覚醒と展開」展 - logical cypher scape2で見たジャック・ヴィヨンがよかったので、今回もジャック・ヴィヨン作品を見るのを実は楽しみにしていたのだが、1点のみでちょっと残念。
で、展示されていた「行進する兵士たち」だが、悪くはないが、単体ではそこまで好きでもない感じだった。全体的に白く塗られた画面で、細い線が多く引かれている。これもまた、一瞬平面的なのだが、遠近法で描かれた道なのかな、と思わなくもない感じだった。同じ形状の反復が見られるのはちょっとポイントかもな、と思った。以前、ABSTRACTION展でクプカの「灰色と金色の展開」の同じ形状の反復がちょっと新鮮に見えたのだが、ブラックやレジェにも同じ形状の反復があったし、キュビスムの造形言語の一種として共有されていたのかな、とも思った。
クプカ「色面の構成」
で、クプカなんだが、なんなんだこの人は。一見しただけで、ヤバイ感じが分かるのは、クプカが神秘主義に傾倒していたことを知っていることによる先入観だろうか(今回、この感想多いな)。女性のシルエットを縦方向の線状に分割して描いている。キュビスム、わりと色々な要素をごちゃごちゃと詰め込みがちなところ、非常にシンプル。これまた、緑や赤、黄を使っているけれど、明度・彩度が抑えめで落ち着いた雰囲気になっており、女性のポージングとあわせて、どことなく神秘主義っぽさを醸し出しているのかもしれない。
クプカについてもう一点「挨拶」というのがあって、元になった具象的なモチーフはあるんだろうけど、画面上は完全に抽象に至っている。クプカの抽象としては、ABSTRACTION展で「赤い背景のエチュード」というのを見たけれど、この2つの、どちらかといえば色鮮やか系抽象系列の絵は、しかし、それほど好みではないな。
9 メゾン・キュビスト
メゾン・キュビストというのは「キュビストの家」という意味
キュビスムというと絵画の運動と思われているし、実際自分もそう思っていたが、室内装飾などの領域にも展開していたらしい。サロン・ドートンヌで出展された、キュビスムの絵画を飾った室内とか家の模型とか。
アンドレ・マールと、レイモン・デュシャンの模型など
10 芸術家アトリエ「ラ・リュッシュ」
パリ北部のモンマルトルにあった「洗濯船」に対して、パリ南部のモンパルナスでは「ラ・リッシュ(蜂の巣)」にも画家が集まっていた。こちらは東欧などから来た外国人が多く、
本展では、ルーマニア出身のブランクーシ、ロシア出身のシャガール、イタリア出身のモディリアーニ、リトアニア出身のリプシッツ、ウクライナ出身のアーキペンコの作品が展示されていた。また、レジェも一時いたことがあり、「縫い物をする女性 」はラ・リッシュ時代の作品とのこと。
あまりキュビスムと呼ばれる人たちではないと思うが、例えばシャガールはドローネーから影響を受けていたりしたらしい。
シャガール「婚礼」は、故郷を描いた作品で、東欧ユダヤ人の共同体シュテットルの様子を描いているとのこと。
シャガールは、ロシアに帰国した際に革命が起きて、一時ロシアから出られなくなるが、そのロシア時代に描かれたものが3点ある。
「白い襟のベラ」は中心に描かれた女性に対して、手前に描かれた人物が非常に小さく描かれていて大きさのバランスがシュールレアリスティック。「墓地」はタイトル通り墓地で、墓石にはヘブライ文字やダビデの星が刻まれている。「キュビスムの風景」はタイトル通りキュビスムテイストなのだが、画面の中心には完全に再現的な家と傘を指している人が描かれていて、これまたシュールレアリスティックな印象をもたらす作品になっている。
11 東欧からきたパリの芸術家たち
セルジュ・フェラの2点はいずれもカンヴァスが丸い作品で、総合的キュビスムっぽい作品。ピンクや薄紫などの色合いを使っているのが特徴的か
レオポルド・シュルヴァージュの「エッティンゲン男爵夫人」はそれなりに印象的・特徴的な作品だが、この主題となっているエッティンゲン男爵夫人(エレーヌ・エッティンゲン)もまた画家で、「無題」という作品が展示されている。この「無題」はキュビスムの作品ではないが、黒背景に浮かび上がるように、複数の人間の顔が組み合わさって描かれている。アポリネールやシュルヴァージュ、エッティンゲンらを描いた肖像画だったのではないか、といわれているらしい。と、ここでもまたアポリネールが!
12 立体未来主義
キュビスムと未来派を同時に受容したロシアの画家たち
ナターリヤ・ゴンチャローワ「電気ランプ」は、放射状の光が神秘主義的にも見える
ミハイル・ラリオーノフ「散歩:大通りのヴィーナス」は、ヴィーナスというタイトルで、パリの娼婦を描く。明るい画面の中に、文字が描き込まれていたり、あるいは脚が動きをあらわすために複数描かれていたり、未来派とキュビスムとプリミティズムの折衷様式になっている。
ジャン・プーニー「理髪師」は、文字の書かれた看板がそのまま描かれていて、それは普通に総合的キュビスム的な技法でしかないのだけど、それがロシア語びっちりなので、わりと面白く見れる。
13 キュビスムと第一次世界大戦
レイモン・デュシャン=ヴィヨン「大きな馬」という黒いブロンズ像があった。大阪中之島美術館蔵
マリア・ブランシャール「輪を持つ子供」とピカソ「輪を持つ少女」というのが並んでいた。同じモチーフだから、ということだろうか。なお、ピカソの作品はキュビスムではあるが、窓枠などが写実的に描かれていて「秩序の回帰」が見られ始めている作品と解説されている。
キュビスムは、画商カーンヴァイラーが積極的に関わっていた運動だが、カーンヴァイラーがドイツ人であったため、ドイツ的とみなされることが多く、第一次大戦中、批判の的になることもあったらしい。対して、アポリネールらは、キュビスムがフランスの伝統に連なるものだという反論を行った、と。