2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

長沼毅・井田茂『地球外生命 われわれは孤独か』

生物学者長沼毅と惑星物理学者井田茂による共著で、アストロバイオロジー入門的な本。知的生命体の可能性についても触れられている。おおむね、前半を長沼、後半を井田が担当していると思われるが、部分的には必ずしもそうなってないところもある。 地球外生…

「モネ、風景をみる眼」

国立西洋美術館のモネ展 西洋美術館とポーラ美術館が所蔵している印象派やその周辺の作品を集めた展覧会で、やや雑多なところもあるのだが、まあ色々見れてよかった。他の人と比較できてよい部分と、これ何で一緒に並んでるんだって部分とがあった。 また、…

キャロル・キサク・ヨーン『自然を名づける』

生物学の分類学の歴史をまとめた読み物的な本であり、また科学的世界観と日常的世界観の齟齬について問題提起する本でもある。 筆者は、分類学の背後に「環世界センス」を見て取り、これが科学的世界観と日常的世界観の対立を引き起こしていると考える。「環…

大森望編『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』

SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー第2弾・時間SF傑作選 同アンソロジーの第3弾である山岸真編『スティーヴ・フィーヴァー』 - logical cypher scapeは結構前に既に読んでいたのだが、漸く第2弾を読んだ。 いずれ、第1弾も読むのかな?w 何故か逆順…

モーグルW杯バルサンコム大会、星野3位、遠藤6位

ソチ五輪前、最後のW杯で、星野純子が表彰台に! これで星野は、五輪出場を決めた。 伊藤は今大会も欠場。 とりいそぎ、結果のみ 1 BILODEAU Alex CAN 26.49 2 KINGSBURY Mikael CAN 25.66 3 WILSON Bradley USA 23.90 4 MIETTUNEN Ville FIN 23.41 5 MURPHY…

シルヴィ・パタン『モネ――印象派の誕生』

ターナーに引き続き、知の再発見双書。 まあ、伝記だが、そういえばモネの生涯ってどんなんだったか知らなかったわ、ということで読んだ。 パリで生まれてるけど、すぐに田舎に引っ越ししていて、生涯を通じてもわりと田舎暮らしを好んでいた人っぽい。若い…

内井惣七『空間の謎・時間の謎』

Ucci Leipuccini, Monadology, Information, and Physics - Togetterを読んで、内井惣七がまたライプニッツの本を準備していると知ったので、再読してみた。 件のtogetterでは、ライプニッツの情報理論的な側面の話をしているが、本書では最後に、情報理論に…

モーグルW杯レークプラシッド大会

男子はビロドーが、女子はジャスティンが優勝するも、2位以下は地元アメリカが占めた Bilodeau and Dufour-Lapointe take wins, but US has strong showing - FIS-SKI 王者3年ぶり表彰台落ちでイエロービブ移動! : コラム | J SPORTS 男子 1 BILODEAU Alex …

モーグル、ハーフパイプ、スロープスタイルW杯(カルガリー、ディアバレー、ブリッケンリッジ)

んー、ちょっと気を抜いていたら、年明けてからの大会が過ぎていってしまった 種目別にまとめておく。 モーグル 1/4カルガリー、1/9ディアバレー、1/11ディアバレーの3大会 男子 やはり、キングスバリーとビロドーのカナダ2強対決 バックダブル…

グレッグ・イーガン『白熱光』

イーガンの長編宇宙ハードSF 奇数章と偶数章で交互に話が進む構成になっていて、奇数章はテクノロジーが進みまくってる遠い人類の子孫が未知の生命を探す話、偶数章は〈スプリンター〉という天体に住んでいる異星人が物理学の体系を編み出していく話。 こ…

『ゼロ・グラビティ』

IMAX3Dで見てきた! 宇宙怖いw まだ何のトラブルも起きていない宇宙遊泳のシーンからしてすでにすごかった。宇宙遊泳ってテレビの中継で見たことあるけれど、それとは違って、「本物の宇宙遊泳というのはこういうものだったのか」と思わせる迫力があった。…

磯崎憲一郎『往古来今』

50歳くらいの男性「私」が自分の人生を回想している連作短編集 (磯崎の「崎」は「大」でなく「立」の方だが、文字化けするのでこっちで) とはいえ、磯崎作品のことなので、ずっと「私」視点で進むと思ったら大間違いで、むしろ「私」以外の人の人生につい…