鳴沢真也『連星から見た宇宙』

サブタイトルは「超新星からブラックホール重力波まで」
元々連星に特に興味があったわけではなかったのだが、サブタイトルにある通り、ブラックホール重力波天文学あるいは系外惑星などの最近話題のトピックについて扱っており、連星をキーワードとした天文学入門という感じだったので、手に取ってみた。
実際読んでみたら、天文学にとっていかに連星が重要なのかということが分かった(そもそも連星は数が多い。連星を調べることで分かったことが多い)。
自分は科学ミーハー(?)で、ニュースになるようなトピックを追いがちなので、「連星? ふーん、何それ地味だね。それより、重力波とか系外惑星とかの方が派手で面白いよね」というところがあるが、背景として連星が重要だったんだなーということが知れてよかった。
星の質量とか、わりと、どうやって調べたんだって謎なところだったので面白かった。
あと、元素の起源の話も「え、めちゃくちゃ最近の研究じゃん」と驚いた。

第1章 あれも連星、これも連星
第2章 連星はどのようにしてできたのか
第3章 なぜ連星だとわかるのか
第4章 連星が教える「星のプロフィール」
第5章 「新しい星」は連星が生む幻か
第6章 ブラックホールは連星が「発見」した
第7章 連星が暗示する「謎のエネルギー」
第8章 連星が解いた「天才科学者最後の宿題」
第9章 連星のユニークな素顔
第10章 連星も惑星を持つのか
第11章 連星は元素の合成工場だった
第12章 もしも連星がなかったら