伊佐敷隆弘「反実仮想とフィクション――実在する物個体をめぐって――」
反実仮想とフィクションの違いについて
細部の確定性(不確定なのがフィクション)
変更明示の原則(伴わないのがフィクション)
履歴への追加の不可能性
これらから、フィクションには実在する物は登場しないと結論づける。
仮に「ロンドン」など実在する地名と同じ地名が出てきたとしてもなお、それは実在するロンドンというわけではない。
柏端達也「いったいここに何人いるのか――分離脳患者と心的な多者の問題をめぐって――」
猫のティブルスの問題を意識にも敷衍するという話。
意識の質的な同一性と数的な同一性って別かもねとかいう結論だったと思う
加地大介「現代的実体主義の諸相―実体の独立性をめぐって」
途中で分からなくなった。
河口丈志「『意味の論理学』入門――フッサールとドゥルーズ」
意味というのを、言語に関わるものとは捉えない(知覚においても意味はある)という点で、従来の意味概念を書き換えるものとして、フッサールとドゥルーズの意味概念はある。
ドゥルーズは、そのことを効果としての意味と呼ぶ。
フッサールが、意味を捉える契機として超越論的主観性をおいたのに対して、ドゥルーズはそうした超越論的領野もまた、生成されていくものだと考える。
野内玲「科学的実在論の論争と最良の説明への推論」
フラーセン(構成的経験主義)、ラウダン(悲観的帰納法)による実在論批判に対して、
シロス、ウォラル(構造実在論)、レディマン(構造実在論・改)による実在論からの応答が紹介される
論者は、実在論の方が旗色が悪いと判断している模様。
矢田部俊介「曖昧さ:真理値の確定性、境界不在性と縮約原則」
途中で分からなくなった。