最近読んだ本2冊(『鳥類学者のファンタジア』『シンギュラリティ・スカイ』)

奥泉光は、しばらく前から気になっていたのだけどまだ読んだことのない作家だった。
で、これが面白かった。
女性ジャズピアニストが、敗戦間際のナチスドイツにタイムスリップしてしまう話。
ロンギヌスの槍とかのオカルト系の話題を詰め込みながら、その実、ハードSF的なガジェットもあったりする。
語り口がなかなか面白くて、何度も笑ってしまった。


読んでいて楽しくはあったけれど、フェスティヴァルの正体が最後にマーティンからぱっと説明されただけで終わってしまったりするのはちょっと残念だった。
で、シンギュラリティというのは結局なんだったのか、いまいちよく分からない。
まあ、宇宙時代を迎えているのに、何故か19世紀的な価値観をもったままの新共和国のあれやこれやを楽しむというものであって、その点では楽しい。
SF的宇宙軍事用語とか、秘密警察の新人が軍とかに軽くあしらわれてしまっている様とか。