『セーラー服と機関銃−卒業−』

橋本環奈の眼力!
っていう感じの映画だった
インチキ建築とインチキ製薬とを抱えて、インチキ市長を当選させるようなデカい組がやってきて、それに抵抗する橋本環奈と長谷川博己
長谷川博己どうしてもシン・ゴジラのイメージ強いので、官僚だった人がもんもん背負ったヤクザやってるーって思ってしまったけど
あと、敵のヤクザ率いてるのが安藤政信なんだけど、これがいい具合にブチ切れてる人なんでよかったです。部下の瀬田という殺し屋のアクションも、相手に撃たせてからメリケンサックにつけた小型ナイフみたいなのでざくざく切っていくというもので、よかった。
武田鉄矢がずるくて、出てくるたびに声出して笑ってしまったw
橋本環奈の組にいる若いのと、ヤクの売人とが、子供向け番組を見るとトリップできるという話で意気投合するシーンで、無駄にカメラがぐるんぐるん回るのよかった
あと、結構GoPro的なのも投入されていた気がする。ヤク決まった女の子が走ってるシーンとか。
話自体はなんじゃこりゃって感じなのだけれど、役者と画面のエモさが強い作品だった。
あと、『セーラー服と機関銃』のテーマ曲ってなるほどそういう歌だったのね、と初めて理解した
あそこで橋本環奈が歌い出すのは圧倒的にありだと思います
(むしろ、神輿担いで登場する回想シーンの方がヤバいだろw)


以前、この記事→カドカワの大爆死映画「セーラー服と機関銃 -卒業-」をすごく観たくなるレビュー : 市況かぶ全力2階建を読んで、面白そうだなと思っていて、今回見終わった後に、読み返してみて「うん?」と思ったものの、さらに予告編動画などを見返してみると、こりゃもう圧倒的に売り方間違っているというか、この記事の言っていることが正しいというか

「女子高生がヤクザの組長に」というのは薬師丸版ではミスマッチな可愛さを引き立てる効果があったんだけど、橋本環奈版では「なるべくして四代目になった」感満載

薬師丸版見てないので前段はわからないけど、「なるべくしてなった」感は間違いなくそう。そういう映画だと思って見てた。
橋本=泉はそういう子なんだけど、土井さん、祐次くん、晴雄くんを危ない目にあわせたくないからもうヤクザはやらんと決めている子なので。でも、土井さんや月永は決して泉に殺しだけはさせない(まあ組長だしな)
設定とか話の進め方とか的にどうなのというところはあるものの、クライマックス自体は結構重たい話でもあり、決して快感でも爽快でもない話だったりします。


追記
橋本環奈の声がハスキーなのも、どことなくすごみに説得力をもたせているのではないかと思う。あそこまでハスキーな声は、さすがに声優とかだとあまり聞かない声質かなと思う。


カチコミ(?)のあと、祐次くんを置いていかざるをえない状況で泉が泣きわめくシーン、運転する晴雄くんの顔だけを写すカットになっていて、その時の彼の表情が渋い。