トリノ五輪スノーボード男子ハーフパイプ

ハーフパイプは、面白い!
ボードのパイプをまとまった形で見るのは、それこそソルトレーク以来だけれど、より難度が高くまたよりスタイリッシュなエアになってきた気がする。スタンダードのグラブが高いしスタイリッシュ。1080やる選手が増えた気がするし、キャブやマックツイストはカッコいいの一言。
加えて、とても戦略的なスポーツなのだということも分かってきた。ルーティンの組み方にしても、色々考えどこは多いよう。あとは、メンタル面。ミス一つが致命的になる競技なので、非常に高い集中力が必要になる。今回のショーンの作戦(?)は、予選順位は真ん中くらいで決勝で高得点を叩き出し、予選順位上位選手を軒並み揺さぶるというもの(?)。意図的かどうかはともかく、ショーンの別格のポイントに後続の選手が焦った感はある。この競技、平均年齢も低いのでよりメンタルは重要視される点だと思う。
日本勢は残念ながら全員予選落ち。正直、これは予想外の展開だった。國母、成田はメダルも狙える選手だと思っていただけに。とはいえ、成田は見ていて実に爽快。客と自分のテンションを上げるのに長けた、見事なパフォーマー
前回、ソルトレークは表彰台をアメリカに独占されたが、今回はフィンランドがそれに待ったをかける。フィンランドがこの競技でこれだけ強くなっていることは知らなかったが、こうなれば無論フィンランドを応援しないわけにはいかない(笑)。
結果として、アンティ・アウティは5位だったものの、マルク・コスキが銅メダルに食い込み、表彰台アメリカ独占を阻止。このコスキ、トリノでは見せなかったものの1440を成功させた男らしい。
銀は、ソルトレークでも銀であったアメリカ、ダニエル・キャス。
そして金は、圧倒的な差を見せ付けてショーン・ホワイト
決勝ファーストランのルーティンは、こんな感じ。グラブ、マックツイスト、フロント1080、キャブ1080、900、B900。頭にマックツイストして、10,10,9,9。しかもどれも危なげなく、当然のようにしっかり掴んでる。こんなのショーンしか出来ないでしょ。後続選手がその後調子を崩したのは前述したとおり。調子を崩さなかった選手も、ショーンには追いつかない。
セカンドランを待たずして、ショーンの金は確定し、ウィニングラン。これがまた非常にスタイリッシュでかっこよかった。最後はブレーキをかけてリップの先に雪を飛ばすパフォーマンス。
ショーン・ホワイト(USA)
銀ダニエル・キャス(USA)
銅マルク・コスキ(FIN)
4Mason(USA)
5アンティ・アウティ(FIN)
6Gary(FRA)
7MarkusKeller(SUI)
8(USA)
9Vinzent(GER)
10Risto(FIN)
11(CAN)
12Andy(USA)
今夜は、女子パイプ
水曜日には、男子モーグル
冬の五輪はほんと楽しい