『テスタメント・シュピーゲル』
『テスタメント』読み終わった。ずっと堪えていたが、最後の10か 20ページくらい泣きながら読んだ。
軽い放心状態になるなあ。
読み終わってから、テスタメントがスプライト4巻と同じくらいの厚さだ と気付いた。どおりで長いわけだw
シュピーゲルは絵師が3人いてどの絵も好きだが、それぞれ絵柄が違うの で、読んでると脳内が混乱するw

- 作者: 冲方丁,島田フミカネ
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/11/28
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『15×24』
『15×24』読了。大晦日に読もうと思ってたけど、結局一日 早くに読み終えた。
クライマックスで感極まった。いや、結構あちこちで泣きそうにw
全てがしっかり解決したわけでもなく、むしろ最終巻にして不可思議なこ とが起きたりするが、
3000枚の分量が連続刊行されてきたことの効果というかカタルシスがある
東京についての色々な話が押し寄せる感じは、古川『サマーバケーション EP』に似てるかなと思ったりした
ずっとホノカ派だったのだけど、サトミもいいなあと思ったり
マーチが最後まで散々だなあw いや、そうでもないか。結構報われてる といえば報われてるw

15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)
- 作者: 新城カズマ,箸井地図
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/09
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15×24link two―大人はわかっちゃくれない (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 新城カズマ,箸井地図
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/09
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15×24 link three 裏切者! (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 新城カズマ,箸井地図
- 出版社/メーカー: 集英社
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15×24 link four Riders of the Mark City (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-4)
- 作者: 新城カズマ,箸井地図
- 出版社/メーカー: 集英社
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15×24link five―ロジカルなソウル/ソウルフルなロジック (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 新城カズマ,箸井地図
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15×24 link six この世でたった三つの、ほんとうのこと (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-6)
- 作者: 新城カズマ,箸井地図
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- 発売日: 2009/12/25
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東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』
短い期間で一気に読むことは出来たけれど、どうも集中力に欠いていたらしく、なんだか消化不良。

- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/12/18
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SFマガジン2月号
今、手元にないが
山田フェイス・ゼロや菅のが面白かったかな。山本の地球から来た男もなかなか。
瀬名はケンイチくんシリーズだった
北野と小川が、お伽噺っぽい雰囲気。
野尻はニコ厨。ハミマって。技術部が軌道エレベータ作っちゃうって。
![S-Fマガジン 2010年 02月号 [雑誌] S-Fマガジン 2010年 02月号 [雑誌]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/519prsJ1hsL._SL160_.jpg)
- 出版社/メーカー: 早川書房
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イタロ・カルヴィーノ『レ・コスミコスケ』
これぞフィクションというか(ありえないものの具現化、という意味でそう思った。ヴィジョナリーって言葉で説明したいと思っている)
恐龍族とかすごい(主人公が人間じゃないのは、もはやデフォとして、最後に電車に乗って去っていくのが最高すぎて、笑った)
科学とナラティブ
最初に、科学書からの引用っぽい文がおかれて、それをネタにじいさんが語り始めると、フィクション世界が一気に立ち上がってしまう。人間なんて出てこないし、舞台だっていつのどこだかよく分からないのに、しかし思弁的文学という雰囲気はなく、具体的世界をもったフィクションとして体験できる。

- 作者: イタロ・カルヴィーノ,米川良夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/07/22
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イタロ・カルヴィーノ『宿命の交わる城』
タロットカードを並べて物語っていくという趣向。
色んな方向から色んな物語が読み取れて面白い。
んだが、読み終わってすぐに感想書かなかったので、特にこれ以上なし。
今のところ、カルヴィーノはレ・コスミコスケが好きかな。

- 作者: イタロ・カルヴィーノ,河島英昭
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/01/07
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アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ』
古いSFって超能力が普通に入ってきたりして、そういうとこが面白いね。
何でテレポーテーションなんだよ、とw
最後の共感覚になって、タイポグラフィーが出てくるところが圧巻。
とにかくどんどんドライブしていく感じで楽しかった。

- 作者: アルフレッド・ベスター,寺田克也,中田耕治
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/02/22
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J.P.ホーガン『星を継ぐもの』
ホーガンが死ぬ数ヶ月前に読んだ、ということになる。
動きは特にないが、ひたすらに学者たちが科学的推論を延々と繰り広げる話であり、それがなんとも面白い。こういう風に、用語を畳みかけてくるのがSFのひとつの魅力でもあると思う。
謎解きもので、一応謎は解けるんだけど、読者側にはまだ分からない謎が残されている(作中人物はコリエルが巨人だと知らないけど、読者は冒頭のシーンでコリエルが巨人だと分かっているから)。それは、次に続くのかなあという感じ。
それが気になるといえば気になるのだけど、これだけでそれなりに完結しているし、「早く次いくぞ」って感じにはならなかった。
ワクワク感はすごくあったんだけども、これは中高生だった頃の自分に読ませたかったというのが正直なところで、今後続きを読み進めるかどうかはちょっと分からない。

- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,池央耿
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飛浩隆『ラギッド・ガール』
感想書き忘れたことを一番後悔している。
とかくやばかった。
『グラン・ヴァカンス』はVR世界の中だけの話だが、こちらはその外というか、開発時の話などがされている。
人間の認識をどうやって情報化するのか的な話とか。

- 作者: 飛浩隆
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西尾維新『化物語』『偽物語』『傷物語』
八九寺ー僕だー結婚してくれー
西尾も変わったなあ(変わらないなあ)
当然ではあるが、青色サヴァンもいーちゃんもいないのだ
どれだけ怪異がでてきて、家族との問題を語ろうとも、結局この作品の根幹は阿良々木ハーレムの面白おかしい会話にある。そういう意味で確かに趣味全開である(どんだけ八九寺が好きでひたぎが嫌いなんだw)が、一方で日常系を見事にちゃんとおさえてますねーって感じでもある
ってか、偽物語とかひどいだろ、色々とw
批判めいたことを並べているが、八九寺と忍がかわいくって仕方なくてもうたまらん、ってか撫子もなかなか、みたいなロリコン丸出しな感じで存分に楽しみました。これは確か。
佐藤友哉だってもう鏡家サーガは書けないのであり、西尾維新ももう戯言シリーズは書けない、というただそれだけのことである
この変化は劣化ではない。
ただ、どういう変化なんだろうなと思う。

- 作者: 西尾維新,VOFAN
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嶽本野ばら『ミシン』『ミシン2/カサコ』
初嶽本。
併緑されている「世界の終わりという名の雑貨店」も含めて『ミシン』の方が好き。話としてきっちり終わっている感じがするし、その雰囲気とも相まって美しいエンディングだったのではないか、と思う(「ミシン」)。
じゃあ、「ミシン2」がダメかというと、必ずしもそんなわけではないけれど、やはり前半の方は、前作でキレイに終わったのを再び始めるために色々説明を挿入せざるを得ず、そこらへんが残念だった。うーん、、まあハッピーエンドにしたかったんだろうけど*1。
物語としては陳腐になってしまいそうなところなんだけれども、「お洋服」とそれを作るメゾンの思想についての解説が付けられることによって、芯の通ったものになっているのだと思う。
言ってしまえば、この作品に出てくる女の子ってみんな一種の中二病なんだけども、それを全部肯定するものとして「お洋服」がある。そしてだからこそ、それは単なる服ではなくて、思想性を持っていなければならない。
様々なサブカルチャーがそういう面を持っていると思うけど、「お洋服」というのは自分にとっては縁のない文化だったので、そういう意味で興味深かったし、嶽本野ばらの重要性みたいなのを垣間見たような気がする。

- 作者: 嶽本野ばら
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- 作者: 嶽本野ばら
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カート・ヴォネガット・ジュニア『タイタンの妖女』
『猫のゆりかご』が全然ピンと来なかったので、これ読むのが遅れていたんだけど、面白かった。
ちゃんと物語になってるし(いや、そこは指摘するポイントじゃないかw)
ラムファードはまじヤな奴だろw
でも、『スローターハウス5』もそうだったけど、時空の一点にとどまらない存在ってのは面白いなあと思う。ヴォネガットの場合、それが一体何なのかと言うことに向かわず、そういう存在はそういう存在として書いちゃうのも面白い。そこらへんが、SFに限らずヴォネガットが人気な理由なんだろうけど。
地球火星戦争も壮絶だし。もちろんアクションが壮絶というわけではなく、その火星軍の悲惨さがね。全インドを一人で攻撃したって。(素人に迎撃される火星兵士)
ハーモニウムとか、人類文明とトラファマドール星の関係とか、設定がめちゃくちゃSFなのに使い方というか語り口というかが全然SFじゃないw

- 作者: カート・ヴォネガット・ジュニア,浅倉久志
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- 発売日: 1977/10
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*1:やっぱ、「ミシン」に対する蛇足かなあとは思ってしまう、小説としては。