エクス・ポVol.2

とりあえず、読んだものをメモ。
小説はまだ読んでないや、そういえば。
ちょっと時間が空いたときにだらだらと読むのがいい*1中原昌也の日記とか

この「にせんねんもんだい」というバンドって、初めて名前聞いたくらいで、全く知らないけど、インタビュー記事って面白い。
言ってることの半分くらい分からないんだけどw
なんか、楽しそう。
自分のやりたいことをやっていった感じがして、羨ましい。
あー音楽やりたくなってきたなあ。
自分たちでレーベル作って、CDRをライブで配るとか、楽しそうだ。

  • 福永信の、この常設がすごい/この饒舌がすごい

京都国際マンガミュージアム
ここの蔵書は、とある貸本屋からの寄贈らしい。大人500円で読み放題か、京都人が羨ましい。一度行ってみたい。一度行ったら、また行きたいと思うだろうな。
外国の人は「ガーン!」という擬態語を実際に口にするらしい。
饒舌の方は手塚治虫。とにかく、記憶力がいい、という話。

ジミヘンの話。
ジミヘンのこともやっぱりよく知らないんだけど、面白い。
「エレクトリック・ギターの可能性の臨界点」「音響断片」「多声性」
1,2曲しか聴いたことがないけど、これらの形容になるほど、確かにと思った。
それから、

ゴダールが、なぜヌーヴェル・バーグが起こったかといえばそれは自分たちが議論し続けたからだ、と言っていたが、それと同じことが当時のロンドンの音楽シーンで、議論の代わりにセッションという形でジミの周囲に起こっていたことを想像する。

これが面白い。
大勢でガヤガヤやっているうちに、なんだかできてくるっていうの、いいなと思う。
〜学派とかもそうだけど、人が集まって色々やるってほんとに重要なことだと最近感じる。

  • アミ&まみのお悩み相談室

一番最初に読んだのが何故かこれだ

まず、成熟の話。成熟のためのモデルがなくなって、というお決まりの話をしてから、家族と愛情と生殖の話に。
つまり、愛情あふれる家族、というのが求められるようになるのだけど、その愛情と生殖が近付いてくるとかなんとか。
音楽の話はなし。

マンガ。
なんだろう、これヤバイ。意味不明な面白さがある。
なんかよくわからんけどすげー、っていう感想。

ニコニコ動画と、二次創作と公式がなんか入り混じっていく様子(あんこ入り☆パスタライスランティス

論壇って論壇(苦笑)だよねという話
論壇で語られている言説と、現実との間には乖離があること。
それから、業界内部での馴れ合いとか「私語」とかがあること。
後半では、時評らしく(?)、「思想地図」、赤木、Lifeに触れている。
「思想地図」に対して

まあぶっちゃけ、人文系院生あたりが益体もない議論をするためのネタを提供するという、いつもどおりのところに落ち着くのではないか。

(院生じゃないけど)サーセンww

まずは、芥川賞の話。

トヨザキ「今回の候補作は、文藝春秋社員で構成された下読み委員による「川上さんに授賞せよ」と言わんばかりの恣意的な布陣だったわけです」
(中略)
トヨザキ「磯崎憲一郎の「肝心の子供」を候補にしたほうがいいし、鹿島田真希の「女小説家の一日」も候補に挙がるべきだと思うんですけど、前衛的な作品は本選で落ちちゃうってわかるから、下読みもそうそう候補には挙げられないのかもしれませんけどね。」
(中略)
トヨザキ「(池澤と自分(トヨザキ)は好きな作品が似てるのでもっと頑張ってくれと池澤に言ったら)「やだ、戦わない」って。「だってあのメンバーだよ。話が通じるわけないでしょ」って諭されちゃった(笑)」

なんか、豊崎の発言ばかり抜粋してしまったが。池澤の話に吹いたw その後、最近は、川上、小川が入って池澤ラインへとシフトしつつあって、むしろ都知事が孤立しつつあるね、という話になった。
あと、川上を完全にアイドル化*2させて、若い人の間に文学ブームを巻き起こせみたいな話とかw
候補に入らなかった傑作として、円城塔伊坂幸太郎がそれぞれ紹介される。
それから海外文学の話。

仲俣「翻訳のおかげかもしれないけど、現代文学で書かれるべきテーマっていうのが、国境を超えて近づいている気がしますね」
(中略)
佐々木「古川日出男は完全に世界文学という単位で考えてる人だよね」
仲俣「古川さんにはブッカー賞といわず、ぜひともノーベル賞を取ってほしいね」

取ってほしい!!

佐々木「福田和也って一時期は純文学のフィクサーだったでしょ?それが消えて、ついに大森望の隠然とした力だけが残るという(笑)」
トヨザキ「怖いよー。そういう陰口叩いてると、今この場にひょっこり現れるよ。そういう神出鬼没のフィクサーなんですよ、大森さんは(笑)」

ダヴィンチでラノベが云々話にも、出てきているからなー、大森望は。
それから、田中和生問題へと話は広がっていく。
高橋源一郎は、天然で「天皇」やっているとか。
それから老人文学の話

佐々木「老人文学というか、良い意味でのアルツ的文学ってある気がする。計算なのかボケなのか誰にも判断できない、本人にもわからない世界(笑)

また吹いた。
読んでみたくなった。紹介されていたのは、古井由吉小島信夫*3
最後に、『シンセミア』映像化したらすごくねって話して終わり。

*1:雑誌ってそういうもんか

*2:月9、紅白、カレンダーw

*3:加えて、筒井康隆大江健三郎