『milsil2025年1月号』

環境DNAで探る生物情報 近藤倫生(全体監修)

環境DNAとかメタゲノミクスとかはそういうものがあって色々なところで使われてるというのは何となく知ってたけど、まさにそれだけを取り扱った特集なりなんなりは読んだことがなかったので、かなりざっと流し読みしただけだけど、勉強になった。

水に溶けた生き物の痕跡から、生物多様性のデータベースをつくる 近藤倫生

ANEMONE DB(アネモネデータベース)というのを作っている。
これまでの生物調査よりも簡単なので、データが増えているが、海洋とか山岳とか人があまりいかないところが空白域になりがちだとか

バケツ一杯の水ですんでいる魚がわかる技術 世界標準となったMiFish法の開発 宮 正樹

環境DNAバーコーディングをやるには、ユニバーサルプライマリーというのを開発する必要がある。
環境DNAでは、PCR法でDNAを増やすが、その際、種を特定できる配列を増幅できる必要がある。魚類で共通の配列を増幅しても意味がない。種ごとの特徴がでるような配列と結合するプライマリーが必要。
筆者は、魚類においてそういうプライマリー=MiFish法を開発して、多くの研究で利用されているという。
元々は、魚類の系統をDNAから調べる研究をしていたらしいが、ある時、研究費が不採択になってしまったという。DNA研究は研究費取れないと、もう翌日から研究がストップするとかいう世界らしい。それで、即座に環境DNAで研究費を取得することにした、というのが、筆者が環境DNA研究を始めるきっかけだったとのこと。
元々魚類のDNA研究をしていたので、環境DNAの研究に転身することにも不安はなかったとのこと。

海運の現場で環境DNAを集める 笠井 亮秀

環境DNA調査で、専門家が現地に行けなくてもそこにいる生物種について調べることができるようになった。
だが、海洋はアマチュアではなかなか行けないし、専門家も調査船に乗る機会は少ない
しかし、海運業者は四六時中海洋に出ている。海運業者に協力をとりつけて、環境DNAを集めることにした、と。

多様な昆虫類の現状を知るために 内田 典子

昆虫も、環境DNAで調べられるようにいいね、という話で、素人的には、やればいいのでは、と思うのだが、実は昆虫類は、ユニバーサルプライマリーを作るのが難しいらしい。

環境DNA調査の広がりと今後の期待 源 利文

生態系の調査だけでなく、何を食べていたのかの調査とか、最近だとコロナの下水検査とか