冲方丁『マルドゥック・アノニマス5』

バロットが過去と和解し、ハンターが過去を隠されていたことに気付くまでの話

冲方丁『マルドゥック・アノニマス1』 - logical cypher scape2
冲方丁『マルドゥック・アノニマス2』 - logical cypher scape2
冲方丁『マルドゥック・アノニマス3』 - logical cypher scape2
冲方丁『マルドゥック・アノニマス4』 - logical cypher scape2

4巻に引き続か2つの時間が交互に進む構成
つまり、バロットとウフコックが再会した直後の話と、バロットがウフコックを探している時期の話


バロットたちはウフコックを助け出すために、ガンズ・オブ・オウスと戦うことで、クィンテットのバジルに貸しを作る。
何故クィンテットにハンターがいないのか、ガンズ・オブ・オウスは一体何故バジルと対立しているのか。
時間を遡り、バロットがウフコックを探している頃、その一方でハンターはシザース狩りを宣言していた。その際、突出した動きをしようとするのがガンズ・オブ・オウスだった。
バロットは、ハンターもシザースなのではないかという推測に至り揺さぶりをかけようとするが……。


味方でとても優秀なのだが、しかし、何考えているのか分からず、悪い奴のようにも見える、というキャラクター、冲方作品に時々出てくるような気がするのだが、ライムが、とても優秀でオフィスにとっても代え難い存在でありながら、バロットは気にくわないでいる、というのが、ちょっとブルーに似ているかもと思った
ただ、ライムは、バロットからは嫌われているが、読者からするとあまり怪しい人物には見えない(ブルーは、ウフコックが嫌がっており、そのために、読者からも怪しく見えるキャラクターだった)


レイ・ヒューズがバロットのメンターになってくれる展開、「おおお、あのレイ・ヒューズをメンターに」ってなる。


あのハンターが、この巻では、なんかよくわからん洗脳みたいなので操られ、組織が自壊しそうになっていく展開が続き、正直、ハンター側の話はあれあれって感じになるのだが、最後の最後で、やっぱハンターはそうでなきゃなと復活してきたとこで終わる
次巻、バロットとハンターが再びあい見える!