文学+ 1号 発売中
— 文学+ (@bungakuplus) 2018年10月5日
A5サイズ/240ページ
定価:1200円(送料・振り込み手数料別)
現在は通信販売のみ。
お取り扱い頂ける書店様随時募集しております。 pic.twitter.com/thQXxSlzl7
2018年11月頃に読んで、そのまま読みさしになっており、ちゃんと読めたら感想を書こうと思っているうちにもう1年以上過ぎてしまい、さらに02号の宣伝も見かけてしまったので、とりあえずここだけ読んだというメモだけ残しておくことにした。
【討議】
・文芸批評と文学研究、そのあいまいな関係をめぐって(浜崎洋介×坂口周×梶尾文武)
【書誌】
・文芸批評×文学研究 2000-2004
【書評】
・<メディア>としての美妙 大橋崇行『言語と思想の言説』(大石將朝)
・「退屈な正義」を超えて 佐藤泉『一九五〇年代、批評の政治学』(平山茂樹)
【論文】
・大江健三郎ノート 第1回・第1章 一九五四年の転向(梶尾文武)
・唐十郎論ー肉体の設定(清末浩平)
・<水>の変貌ー永井荷風『すみだ川』、『狐』(倉数茂)
・消滅の寓意と<想像力>の問題ー大江健三郎から村上春樹へー(坂口周)
・被傷性と呼びかけ 今村夏子『こちらあみこ』の世界(内藤千珠子)
・村田沙耶香の「物語」と「私」 脱<二十世紀日本>文学史試論(中沢忠之)
・メタファーとパースペクティブー認知物語論と移人称の問題(西田谷洋)
・ 女子的ウェブ文化とブログ詩の問題(ni_ka)
冒頭の座談会と中沢さんの村田沙耶香論、西田谷さんの認知物語論と移人称論、ni_kaさんの女子web文化論について読んだ。
座談会のメンバーというのが、大学の准教授で文学やっている人が2人と、文芸評論家が1人。
文学研究と文芸批評の違いとはなんぞや、みたいな話がテーマになっていて、「文学」と「政治」、「実践」やら「実存」やらの話になっていく。
文学研究と文芸批評の違い、みたいなものがテーマになるのが面白いな、と。
文学について論じたりなんだりするジャンルとして「文学研究」と「文芸批評」の2つがあるのが、まず面白いな、と。
例えば、映画とかだと、もちろん映画研究と映画批評は別ジャンルとしてあるけれど、その両者の違いを論じたり、架橋を試みたりする座談会が行われるようなイメージはしない
他の分野だと、そもそも「研究」と「批評」みたいな分かれ方自体、あんまりしてないような
・同じ文学を論じたりする分野が、2つ独立して存在している
・その2つの違いを云々する際に「文学するとはどういうことか」みたいな問題が関わってくる
この2点が、かなり文学独自の問題な気がする。