『天文ガイド2019年3月号』

https://sakstyle.hatenadiary.jp/entry/2019/02/16/141625:titleに掲載されていた「特集 月面着陸50周年 アポロ計画から月探査の未来へ」の続き
前後編かなーと思ったら、前中後編だった


月面着陸50周年 アポロ計画から月探査の未来へ【中編】

アポロ終了後から21世紀初頭までの月探査についての解説記事
まず、アポロ計画以前からアポロ計画終了後まで行われた、ソ連のルナ計画
無人なのでアポロと比べると地味だが、世界初の人工惑星、世界初の月面到着(着陸ではなく衝突だが)、世界初の月の裏側撮影、世界初の月面車など、いろいろな世界初を成し遂げてる。あと、サンプルリターンもしてる。
ルナ計画の月面車、宇宙博2014 - logical cypher scape2で見たな、そういえば。タイヤが面白い形している。
アポロ計画は1972年に、ルナ計画は1976年にそれぞれ最後のミッションを終える。
その後、NASAは火星やさらに遠くを探査する計画へ舵を切り、ソ連は金星を目指すことになり、月の探査は長いこと行われなかった。
1990年、日本の「ひてん」が月の周回軌道へ行っている。「ひてん」はスイングバイの実験機であり、科学探査を行う衛星ではないが、久々に人類が月へ送った宇宙機となる
さらに、1994年、NASAのクレメンタインが久々に月を探査し、水の存在が示唆された。
本格的な月探査の再開の先陣を切ったのは、やはり日本の「かぐや」で、2007年に月へと向かった。ハイビジョンカメラでの月面撮影は、大々的に報道されていた。
そして、同年には中国の嫦娥1号、2008年にはインドのチャンドラヤーン1号、2009年にアメリカのルナ・リコネサンス・オービターと各国の月探査が続いた。
と、中編はここまでとなっている。


80年代に全く月に行ってないんだなということがわかって、言われてみりゃそうだなと思うんだけど、意識したことがないのでちょっと驚いた。
火星も、バイキングが76年、マーズ・パスファインダとマーズ・グローバル・サーベイヤーとが96年なので、80年代は行ってないはず
スペースシャトルが81年で、ミールが86年らしいので、80年代の宇宙開発が全くなかったわけじゃないけど、やはり停滞期だったのではないかという気がする。
今、宇宙開発に意欲的な起業家たちって、小さい子供の頃には宇宙機が太陽系探査に行ってたけど、10代後半から20代くらいにはそこらへんがすっかり落ち着いてしまったくらいの時代を生きてた人たちなのかなー、とも。
80年代・90年代って、フロンティアは宇宙ではなく、コンピュータやサイバースペース・ネットワークあるいはバイオだったんだろうなーというイメージがあるけど、実際、月や火星にこの時期全然行ってないもんな、と思うと納得感がある。