日本におけるメディアミックスについての歴史研究の本。
全6章のうち、前半の3章は『鉄腕アトム』におけるキャラクター玩具の展開に、メディアミックスの起源を、後半の3章では、角川の社史を追う形で、角川が成立させたメディアミックスという手法の展開を見ていく。
筆者のマーク・スタインバーグは、『アニメ・マシーン』のトーマス・ラマールの弟子。カナダの研究者で、元々日本の伝統文化に関心を持っていたが、来日してキャラクター文化やメディアミックスに興味が移ったらしい。結婚相手が日本人で、その方も本書の翻訳に協力している。
大塚英志が、初めて海外で講演することになった際に関わっており、そこから交流が始まり、本書の監修として大塚の名前がクレジットされている。
特に前半部分がとても面白くて、ちゃんとまとめたいと思っていたのだけど、最近の暑さでブログ書く方にまで手が回りません
第1章 動かさないことが「アニメ」を生む
第2章 菓子・おまけ・キャラクタービジネス:鉄腕アトムと明治製菓
第3章 モノのコミュニケーションとマスコミ玩具
第4章 大衆のためのメディアミックス:春樹と角川商法
第5章 ゲームマスターとプラットフォームプロデューサーの登場:角川第二の時代
第6章 コンテンツとプラットフォーム:KADOKAWAとDWANGOの統合