『日経サイエンス2018年5月号』

特集 暗黒物質の正体

かつて暗黒物質の候補としてあげられていたMACHO説はすでに否定され、その後出てきたWIMP説も、なかなか検出されず支持を失いつつあり、現在新たに検証されている3つの説についての記事が掲載されている。
記事そのものはほとんど読んでなくて、この記事のまとめ的な囲みだけしか読んでない。

  • ダークホース 新粒子 「アクシオン」  L. ローゼンバーグ

WIMPと同様、理論上の粒子。アメリカで検出実験がすすめられている

宇宙誕生初期に形成されたブラックホールが、暗黒物質のすべてではないにせよ、一部かもしれない。重力波による検出が目されている。他の問題も同時に解決してくれるかもしれない。

  • もうひとつの見えない粒子「ステライルニュートリノ」  中島林彦 協力:丸山和純

ニュートリノには、ミュー型、タウ型、電子型があることが知られているが、さらにステライル型というのがあるかもしれない。J-PARCで実験が予定されている。

特集 仮想通貨の科学

ビットコインを理解する  J. パブルス

Q&A形式で、以下の基礎的な事柄について解説している
1.ビットコインブロックチェーンは同じなの?
2.暗号通貨の価値はどこから生じる?
3.ブロックチェーンは新種のインターネットなの?
4.ブロックチェーンは合法なの?
5.暗号通貨の安全と信用はどう保証されている?
ブロックチェーンは、改ざんされにくい台帳
それを利用したアプリケーションが色々ありえて、ビットコインはそうしたアプリケーションの一つ
セキュリティはアプリケーションの方の問題
マイニングってやっぱり何なのかよく分からないな

信用の進化  N. スモレンスキー

ブロックチェーンは、富裕層による支配からの解放のツールにもなるし、新たな監視と抑圧のツールにもなりうるよ、という話
ブロックチェーンと一口にいっても、実装のあり方は複数ありえて、個人の身元情報をどうのっけるかが分水嶺になる、とか

読んだ記事

以下、読んだものをタイトルのみ列挙

サイエンス考古学

ルナ・オービター/女性による戦時生産/航空書簡/温室気候/心霊術/果物タネ取り器

国内ウォッチ

世界最古の巣穴化石を発見

海外ウォッチ

印欧祖語の広がり/頭でっかちは無用?/細菌テープレコーダー


そういえば今月のNewtonは、鬼界カルデラの記事があって、滝沢秀明への言及が確かに1行あった。