『GODZILLA怪獣惑星』

面白いじゃん
いや、ちょっと不安交じりで見に行ったのだけど、面白かった


自分の場合、怪獣映画の原点は、平成ゴジラのVSシリーズと平成ガメラ
まあ子供の頃見たっきりで、大人になってから見返してないから、まあほとんどちゃんと覚えていないようなものだけれども、
アニゴジには、VSシリーズや平成ガメラの雰囲気を感じて、それが楽しかった
小型の空飛ぶ怪獣が群れをなして襲ってくるのとかギャオスでは?
「諦めたらそこで」というセリフに「試合終了かな」と思ったり、冒頭のナレーションもあからさまに『進撃の巨人』みがあったけど、一番最後に主人公は「俺は絶対……」とつぶやいてるところも、きっと「ゴジラを許さない」と続くに違いないと思ってたから


よかったなあというシーンは、ホバー班がゴジラを誘導するための威嚇射撃して、ぎゅーんとターンして戻ってくるところ
爆撃シーンは『シン・ゴジラ』を思い出す。


キャラクターについていうと
櫻井があまりに櫻井だったというのはいいとしてw
小野Dの人、わりと好き
「こんなくそったれなオチかよ」ってところが
誰かが言ってたけど、確かにざーさんよりあやっぺの方がセリフ多かった気がする。


ところで、
これは描写の美学でいわれるところの「分離」にかかわる話なのだけど、
ゴジラの皮膚のテクスチャ描写を、どのように見ればいいのかが、いまいちよくわからないままだった。
CGのテクスチャについて全般的にもうあまり違和感を覚えないんだけど、ゴジラの皮膚のテクスチャはなんか違和感があった。
ただ、あれは分離なのかそうでないのか、というところがよくわからなくて、なんともいえない。
分離というのは、例えばCGで描かれた人物って、ちょっと見た目がつるつるしているけれど、それはいわばCGという表現の方の特徴であって、描かれている人物の方がつるつるしているというわけではない。
アニメだと、人物と背景画の絵柄が違ったりすることもあったりするけれど(例えば背景は水彩画っぽいタッチで描かれている)、視聴者は、実際にその世界で空や雲がぼやけているわけではなくて、水彩画タッチで描かれた空や雲だと解する
ところで、ゴジラの皮膚についてはどうなのか
あれはああいうタッチで描かれている皮膚として理解するべきなのか、その一方で、どうもあいつらの皮膚は金属質らしいので、金属質であることを表していて、あの世界の中から見てもああいう見た目で見えているのか、という解釈もできる。


個人的に見ててきつかったのは、「誇りのために命を捨てろ」的な演説とかがちょくちょく出てくるところ。単純に好き嫌いの話だけども、政治的主張を感じて想像的抵抗に近い感覚を覚える。


追記(20171126)
書き忘れてた
テーマ曲がよかった
と思ったら、BOOM BOOM SATELLITESの人が作曲してた
あと、音楽ディレクターが冨田明宏だった