TRAPPIST-1関連記事まとめ

NASAから予告されていた発表は、TRAPPIST-1で7つの系外惑星を発見したというものだった。
というわけで、ちょっと関連記事とかをまとめてみる。
自分が過去にブクマした記事を並べているだけなので、過去の系外惑星発見ニュースの完全なリストではない

2015年1月 ケプラーによりハビタブルゾーン内の惑星発見

ハビタブルゾーン内の惑星発見はこれが初めてではないけど、自分がブクマしていた中では最古っぽかったので
NASAのケプラー衛星、複数の地球型惑星を発見 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
生命居住可能領域内の系外惑星8個を発見、岩石質の可能性も 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
470光年先の「Kepler-438b」
1100光年先の「Kepler-442b」 

2015年2月 生命居住可能な惑星を探すなら、M型矮星よりG型矮星

系外惑星の深すぎる海と砂漠 ―地球のような惑星は低質量星のまわりではなく、やはり太陽型星のまわりにある?― | 東工大ニュース | 東京工業大学
太陽系の太陽はG型矮星
M型矮星は、太陽よりもサイズが小さい。しかし、数が多いので「第二の地球」候補を探すのによく挙げられている。
しかし、やはりG型矮星の方が適しているのではないか、というシミュレーション

2015年7月 地球に最も似ている惑星?

地球に「最も似ている」太陽系外惑星を発見 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

ケプラー452bと名付けられたこの惑星は、地球から約1400光年離れたところにある恒星のまわりを回っている。主星の年齢は60億歳で、太陽によく似ている。惑星は地球の約1.6倍の大きさで、質量は約5倍だ。公転周期は385日で、主星からほどよく離れているため、表面に液体の水が存在できる程度の温度だろうと推測されている。

2016年7月 国立天文台などがスーパーアース発見

太陽系近傍で2例目、赤色矮星を回る新たなスーパーアース - アストロアーツ

K2-28bの直径は地球の2.3倍で、地球と海王星の中間のサイズをもつ「スーパーアース」

赤色矮星を回る「トランジット・スーパーアース」(地球から見て中心星の手間を惑星が通り過ぎるような位置関係にあるスーパーアース)は発見数がまだ少なく、太陽系の比較的近傍(200光年以内)に発見されたものとしてはK2-28bが世界で2例目となる。

2016年7月 TRAPIST-1発見

太陽系外の岩石惑星に大気、初めて確認 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

地球からわずか40光年の距離にある超低温の暗い恒星トラピスト1のまわりに、3つの地球サイズの系外惑星トラピスト1b、1c、1dが発見されたのが今年5月のこと。(...)
2つの惑星トラピスト1bと1cが主星の前を横切るタイミングをハッブル宇宙望遠鏡を使って観測したところ、これらが地球のような岩石惑星で、生命が存在できる可能性があることが明らかになった。さらに、どちらの惑星も、地球や金星や火星のまわりにあるような高密度の大気に包まれていることが分かった。

地球サイズの系外惑星の大気を初観測 - アストロアーツ

2016年8月 プロキシマ・ケンタウリにハビタブル惑星発見

4光年先という地球からもっとも近い先の惑星
恒星からの距離が近く、潮汐ロックされているところが、TRAPIST-1の惑星に似てる
http://sorae.jp/030201/2016_08_25_habi.html
Is Proxima Centauri b the most promising exoplanet yet? | Astronomy.com

2017年2月 赤色矮星ハビタブルゾーンでは生命住めないかも?

Red Dwarf Stars' Planets May Face Oxygen Loss | NASA
X線とか紫外線とか浴びてますし

赤色矮星 - Wikipedia

M型矮星とK型矮星のこと

2004年ごろから赤色矮星の周りを回る惑星も発見され始めた。

2007年に赤色矮星グリーゼ581の周りに発見されたグリーゼ581cは、地球質量の5倍と、それまでに発見された系外惑星の中では特に小さい上に、発見当初は、ハビタブルゾーン内の軌道を持っているのではないかと言われたため注目を集めた。この惑星がハビタブルゾーンの範囲にあるという考えに対しては後に否定的な研究が発表されたが、2010年には完全にハビタブルゾーンに収まる惑星グリーゼ581gが発見され、再び注目を浴びた。

赤色矮星は活発なフレア活動を起こす閃光星である場合が多い。また、赤色矮星ハビタブルゾーンは太陽系よりも主星に近い。そのため、仮に赤色矮星の周りを回る惑星上に生命がいるとすれば、フレアに伴って放出されるX線などの電磁波は生命にとって脅威となるかもしれない。一方で、強いフレアは大気に厚いオゾン層をもたらし、生命に対するフレアの影響を減少させるという考え方もある

赤色矮星を回っている惑星で進化した植物は、フレアから身を護る機能を発達させるとともに、光を効率的に吸収するために地球の植物とは違う色合いになり、場合によっては黒く見えるだろうという研究が発表されている

自転と公転の同期 - Wikipedia

火星のフォボスダイモス木星ガリレオ衛星を始め、太陽系の惑星にある、ほとんど全ての衛星は自転と公転とが同期している。

ホット・ジュピターと呼ばれるような軌道半径が小さい巨大惑星はやはり自転と公転が同期していると考えられる。変わった例では、1997年にうしかい座τ星に発見された系外惑星は、通常とは逆に恒星の自転周期が惑星の公転周期で強制され、同期しているらしいことが分かっている

スピッツァー宇宙望遠鏡について

特集:赤外線が明かす 宇宙の謎 2006年1月号 ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP

この望遠鏡は、人間の目には見えない赤外線を利用して宇宙を観測する。
(...)
 この宇宙望遠鏡が主に観測しているのは天体が誕生する過程。恒星はガスと塵の雲から生まれ、新しい恒星を取り巻くガスや塵から惑星が誕生する。“若い”銀河も塵に包まれている。可視光ではほとんど見えないこれらの天体も、赤外線でなら観測できる。

この望遠鏡は、冷却用の液体ヘリウムが尽きる2008年頃まで運用される見込み。

だったらしい。今では運用10年を超えている
スピッツァー宇宙望遠鏡 - Wikipedia

望遠鏡の名前の由来となっているのは、1940年代にはじめて宇宙望遠鏡の提案を行ったライマン・スピッツァー Jr.博士である。

望遠鏡は地球と一緒に太陽を回る軌道にのせられ、地球を少し離れたところを追いかけている。そして、冷却材が減るにつれて、少しずつ地球から離れていっているのである。

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡について

ここがすごい!ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

アポロ計画で重要な役割を果たしたNASAの長官にちなんで名づけられた

ウェッブ長官!
NASAの長官になる前まで宇宙とは全く無縁だったけれど、政治的には敏腕だった人

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、宇宙ベースの汎用天文台という意味では、ハッブルの後継にあたる。しかし、多くの関係者は2機を姉妹と考えている。短期間でもいいので2機を同時に運用し、姉妹の目で同じ天体を観測することを望んでいるのだ。

その赤外線カメラにより、宇宙誕生からわずか2億年後の光を集めることができる。宇宙誕生2億年といえば、初期の恒星や銀河が形つくられつつあった時代だ。

計画にリスクがないわけではない。宇宙ステーションなどが太陽と地球に対してずっと同じ位置関係を保てる場所は5つあるが、ウェッブはその1つであるラグランジュ点L2を目指す。そこは地球から100万マイルも離れているため、不具合が発生してもレスキューできる望みはない。

地球サイズの系外惑星の大気を初観測 - アストロアーツ

NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)などによって将来行われる観測は、系外惑星の大気の全組成を決定したり、微生物存在の可能性を示すメタンや水蒸気、さらに二酸化炭素やオゾンなどを探したりするのに大いに役立つだろう。JWSTでは、系外惑星の温度や大気圧といった、生命存在の鍵となる要素の分析も行われる。

系外惑星カタログ

系外惑星データベース | Extrasolar Planet's Catalogue produced by Kyoto University
ハビタブルプラネットの一覧
51 Pegasi b | 系外惑星データベース

1995 年に人類史上初めて、スイスのミシェル・マイヨール(Michel Mayor)らにより発見された最初の太陽系外惑星です。

Kepler-186f | 系外惑星データベース

Kepler-186f は、地球から 492 光年離れた、白鳥座に位置する M 型主系列星 Kepler-186 の周りを回る系外惑星です。公転周期は約 130 日で、太陽系外のハビタブルゾーンにおいて、初めて発見された地球に近いサイズの惑星です。

Kepler-560 b | 系外惑星データベース

Kepler-560 bは、白鳥座に位置し、地球から287光年離れたM型星 Kepler 560 の周りを周回するスーパーアースサイズの太陽系外惑星で、ハビタブルな惑星である可能性が議論されている惑星の一つで、2016年5月にNASAが新たに発表した1284個のKepler惑星リストの中でハビタブルゾーンに位置する9個の惑星の一つに数えられています。

Proxima Centauri b | 系外惑星データベース

Proxima Centauri b は、赤色矮星である Proxima Centauri の周りのハビタブルゾーンを回る、地球サイズの系外惑星です。地球からわずか 4.22 光年の位置にあり、現在までに発見されている系外惑星の中で、太陽系から最も近い惑星です。

TRAPPIST-1 b, c, d, e, f, g, h | 系外惑星データベース

TRAPPIST-1 は、みずがめ座に位置し、太陽系からおよそ39光年離れたところに存在する、M8型の赤色矮星で、表面温度2550K、半径はProxima Centauriより小さい0.117太陽半径、質量は0.08太陽質量です。木星の半径は0.1太陽半径、質量は0.001太陽質量なので、見かけ上木星よりわずかに大きく、質量は木星の80倍程度なので、いわゆる自分で光るギリギリの大きさの恒星(矮星)だと言えます。Ultra Cool Dwarf Star(超低温矮星)とも言われています。
(...)
2017年2月22日(日本時間2月23日午前3時)、NASAはTRAPPIST系に合計7つの惑星が発見されたと発表しました。また、そのうち3-4つはハビタブルゾーンにあると考えられています。

TRAPPIST-1 bにおいても、潮汐ロックされているとすれば、惑星の昼半球と夜半球の境界領域にハビタブル・ゾーンが存在する可能性が指摘されており、また、他のf,gについてもスノーラインの内側にあり、潮汐力や内部の熱源などあれば、ハビタブルゾーンと考えられる可能性もあります。

また、Kopparapu et al.2013によると、ハビタブルゾーンにある惑星は、d, e, f ,g となり、先ほどのcは内側境界の中に位置してしまいます。TRAPPIST-I dはしかしながらRecent Venusの内側に位置はしますが、暴走温室限界線の内側にあるので、そのままでは海洋は存在できませんが、潮汐ロックされている場合境界領域(terminator)に狭い海が存在しうるとも考えられます。TRAPPIST-I gはしかしながら、外側境界最大温室限界付近のため、十分な温室効果ガスがある場合のみ居住可能だと考えられます。

Kepler-16b | 系外惑星データベース

Kepler-16b は、白鳥座に位置する K 型星の Kepler-16A と M 型星の Kepler-16B の連星 Kepler-16(AB) の周りを回っており、恒星同士の連星を公転している惑星として初めて発見されました。そのため、Kepler-16b の地表からは “太陽” が2つ見えることになります。