宮内悠介『エクソダス症候群』

『盤上の夜』『ヨハネスブルグの天使たち』の宮内悠介、長編第一作
火星を舞台にした精神医学SF


馬車を使う火星開拓地、セフィロトの樹を模した精神病院と、舞台装置はかなりいい
ただ、何というかかなりあっさり目だったなという印象
チャーリーの演出した混乱とか、もう一ひねりあってもよかったのでは、と思う
読みやすい文体で、するすると読めたが。
各章の冒頭にエピグラフがあるのは、宮内っぽい?