『テスタメント・シュピーゲル2』下巻

冲方丁『テスタメント・シュピーゲル2』上巻 - logical cypher scapeの続き
あと、1巻の感想はこちらに少し


これを読んで、1巻についてちゃんと読解できてなかった部分、誤解してた部分について、わかったところもあるので、もう一回読み直したい
テスタメントの1巻と2巻は、ちょうどオイレンとスプライト(偶数巻)の関係と同じで、同じ事件をMPB側とMSS側からそれぞれ描いている。MPBは憲兵、MSSは公安なので、基本的にはMSS側の方が事件についての情報を広く把握していて、MSS側を読むと、あの裏ではこんなことになっていたのか、という種明かしというか答え合わせというか、そういう感じが味わえる。
もちろん、その逆の面もある。
ところどころ、MPB側の主人公たちとMSS側の主人公たちが邂逅する場面があって、そういうところは1巻もちらちら眺めながら読んでいた。同じシーンでも、視点人物の違いで記述されている量(行数・ページ数)が違う。また、相手が何考えているのかお互い分かってなくて、両方読んでる読者だけがその齟齬が分かるのが面白い。そういうあたりも、なんとなく解答編という感じがしたり。


乙ぇぇぇ
雛ぁぁぁ


そして、涼月ぃぃ


いよいようまく解決できたか、と思わせてからの絶望への落下がすごいんだけど、どちらかといえばそれは1巻で、2巻も状況的にはかなり悪いのには変わりないのだけれど、それでも希望へと繋がるものが提示されている。



既に先週読み終わっていて、本当はもう少しがっつりあらすじをまとめたりしようと思っていたのだけど、なかなか書く機会がなかったので、この中途半端な状態でアップしとく
なんか、シュピーゲルシリーズはいつも、ブログにちゃんと感想を書けていないなあ……
あまりにも情報量が多すぎて、手が付けられないんだよな
情報量が多いからこそ、整理しておきたいんだけれども……