THE NEXT GENERATIONパトレイバー第3章

実写版パトレイバーを初めて劇場で見てきた。
既に第3章。第1章と第2章は見てないけれど、これはこの作品が1〜7章に分割されて上映されていて、それぞれ上映期間が短いために、「見に行こうかどうしようかな」「っていうかいつやってるんだっけ」「あ、もう終わってた」みたいなことを繰り返した結果である。
ちなみに、
第1章=エピソード0とエピソード1
第2章=エピソード2とエピソード3
第3章=エピソード4とエピソード5
となっている。
まあ、1回見ればどういうことか分かるのだが、見るまではこの分割上映というシステム自体がややこしくて、それで敬遠していたところがある。
エピソード0はyoutubeだったかニコ動だったかで無料公開してる(又は、してた)ので、それで見た。


で、この前、エピソード2が、第3章公開直前ってことでニコ生で無料上映されていたので見てみたら、これが面白かったので、見事これに釣られた形で、第3章を映画館に見に行ったわけである。


さて、もう第3章まで進んでいるので、パトレイバー実写化にあたって不安を抱いていた人も、もう既に何かしら見るかしてそれぞれ感想を抱いているとは思うのだが
とりあえず、面白かったよ、と。
不安要素というのは、要するに押井守のことになるわけだが、まず1つに、押井守は「総監督」であり、個々のエピソードについては別の人が監督だったりするし、もう1つには、押井要素はおおむねギャグにふられているので、延々飯食いながら長台詞で講釈垂れている映画にはなっていない。


ちなみに、僕個人のことを書いておくと、初めて見たパトレイバーにして初めて見た押井作品が、パト2だったのと、パトレイバーにしろ押井守にしろTVアニメやOVAは全然見ていないのとで、パト2こそがパトレイバーだったり押井守だったりの原イメージで、かつあれが好きなので、「パトレイバー押井守で実写化」と聞いた時も個人的には「あーまたいつもの奴やるんだろうけど、全然いいよ」みたいな感じではあった。


レイバーは、デッキアップするシーンは必ずあるが、それ以外はそれほど活躍するシーンはない。動くシーンはCG。
基本的には、特車2課メンバーによるナンセンスギャグ路線。
第2小隊の3代目は、初代と比べてさらにかっこわるい、というかスペック低い感じになっている(カーシャ除く)。
ということをおさえておけば、いいのではないか。
初代メンバーじゃなきゃ嫌だという人は見に行かなければいいし、くだらないギャグ最高っていう人は見に行った方がいいと思うし。ここらへん、人によって「パトレイバー」に求めているものって違うと思うので。


我ながら、前ふり長すぎだなあw
これだから、パトレイバーとか押井守とか、めんどくさいコンテンツだよねw


やっぱ、川井憲二のOPいいよね


あ、そうだ
第3章から見に行ったので、ちょっとよく分からなかったので知ってる人に質問なんだけど、この時間軸では、第1小隊はどうなっているのでしょうか。(追記:第1小隊はなくなっていると教えて貰った*1。小隊が1つしかないのに「第2」小隊とは一体? と思うのだが、ここらへん説明されていないっぽい)

エピソード4 野良犬たちの午後

監督:辻本貴則
特車2課ご用達のコンビニにテロリストが立てこもる、というもの
まず、コンビニの名前がマックス・ウェーバーって時点でもうw
カップ麺の買い出しに行かされた明が、コンビニから帰るところでテロリストの襲撃にあって、店員・客とともに人質になる。
なかなか帰ってこないのにしびれをきらした佑馬もコンビニへ行ってあえなく人質に、さらに様子をうかがいにいった弘道も同様。
で、偵察にでたカーシャによって、ようやく事態が判明。
報告を受けた後藤田隊長は、2班に出動命令を下す。「おおごとにするんだよ」とか言って。


立てこもり、という超ベタなシチュエーションで、それこそ基本的にはコメディなのだが、このエピソードのメインは、カーシャによるアクション
AK持って裏口から店内へ突入。コルトM4と、機関銃(ミニミだっけ?)を装備した2人のテロリストと激しい撃ちあいをしたあと、さらに銃剣vsナイフでの肉弾戦も。(テロリストがコルト、警官がAKになってるんだなー)
カーシャかっこいい!
完全に犯人殺す気満々でぶっぱなしてる! 最終的には、ストックで殴って気絶させて確保してるから、殺してはいないんだけど。人質の安全もあまり考えてないし
あと、すげー三下感出してた方のテロリストが、カーシャとのナイフアクションやってて、「三下じゃなかったんか」と思ったら、演じてる人、Vシネ俳優で殺陣やってて、ゲーム*2モーションアクターやってる人だった。
コンビニ店内で戦ってるから、店内の商品がばんばん飛び散っていくのだが、それをひたすらギャグにしていく。徹底してくだらないものに力をかけるのが、実写版パトレイバー
飛び散るカップ麺に、「かやく」とか「麺」とか注釈ふるのもそうだけど、同様にレイバーの電源ケーブルについてた注釈のアルファベット表記が英語じゃなくてローマ字っていうのも、くだらないw(ちなみに、電源ケーブルエヴァパロ)


とにかく、ひたすらカーシャがかっこいいし、銃をこれでもかっていうくらいに撃ちまくるし、全くもって実写版パトレイバーでこんなにアクションシーン見られると思ってなかったら、ほんと行ってよかった
カーシャ美人だし
エピソード2をニコ生で見ていたときは、真野ちゃんかわいいな〜みたいな感じだったけど、エピソード4はひたすらカーシャだった
AK構える横顔のアップとか、もうほんと、趣味の世界だ

エピソード5 大怪獣現る(前編)

監督:押井守
監督が違うとこうも違うもんか、とw
エピソードが2つまとめて劇場上映されるので、約2時間で、監督の違う作品が約1時間ずつ見ることができる、というのはまあそんなにはないのではないだろうか。
エピソード5は、長回しが増えて、エピソード4とテンポ感が全然違う。
なんかだらだらやってたり、逆に、出たり入ったりを繰り返しキャリアがぐるぐる回るせわしないギャグをやってたり。
熱海の歴史を、押井的長ゼリで語るシーンがあるのだけど、途中でそれが遮られるカットが入ってたりもした。
熱海に怪獣が現れる、でもなかなか出てこない、という話。
市から調査を依頼された女科学者が、後藤田の学生時代の先輩。熱海に、慰安旅行に来ていた第2小隊が、そのまま対策本部をやる。市長は、怪獣とレイバーがいることによって観光特需が発生することを目論んでいる。
金星人とか芹沢博士が出てきたりする。
最後に、美女が温泉入っていると怪獣が出てくるのが怪獣映画のセオリーってことで、明、カーシャ、科学者、市長の秘書が入浴するシーンで終わる。当然のように、この4人互いに没交渉なのだけど、カーシャ、科学者、秘書についてはまあ分かる。これに対して、真野ちゃん演じる明は、お風呂に浮かべるあひるのおもちゃを大量にもちこんで、1人で延々と遊んでいて、正直狂気を感じたw 「一緒に遊びませんか」とかそういうのもなく*3、ただ1人でおもちゃを浮かべたり沈めたりしているのに完全に充足している様子だった。

*1:っていうか、エピソード0で言ってた

*2:龍が如く」「三國無双」「戦国BASARA」とか

*3:いや、あひるのおもちゃで一緒に遊ぼうという成人女性というのも十分頭おかしいけど、それは何というか、はしゃぎすぎちゃっただけとも見えるので。というか、他の3人はともかく、明までもが、最初から他のメンバーと会話する気なしっていうのが