ニュートン7月号
日経サイエンス7月号
量子力学特集
量子力学特集をざざっと
論文3つ
量子力学って結局一体何なんだという解釈についての3つのアプローチ
1つ目(谷村))ベルの不等式ってのがあって、物理量の実在概念、局所性、因果律を前提にしているのだけど、アスペ実験によると量子力学ではこれが破れるので、この3つのうちのどれかを捨てなきゃいけなくて、ここでは実在概念を疑う。非可換的であることが、量子力学の本質
2つ目(木村))相対性理論には例えば光速不変の原理という原理があるが、これは光の速さは変わらないという物理的な現象を表している原理なので理解可能だが、量子力学の原理は数学的なもので、それに対応している物理的な現象がなんだか分からないので、分からない。しかし、相対論と同様に、物理的な現象と対応する原理から量子力学も組み立てられるという立場。ここでは、量子情報理論からアプローチする。情報が伝達される速度やら何やらには限界がある、という原理をたてることで、ベルの不等式の破れを説明しつつ、実験でも確かめられるようになる。
3つ目(ベイヤー))Qビズム(またはQB主義とも*2 )波動関数とベイズ主義を組み合わせた考え方。波動関数は、観測者が「信念の度合い」を割り当てる数学的な道具。