『ニュートン7月号』『日経サイエンス7月号』

ニュートン7月号

国立天文台が、円偏光を観測したというニュース記事
円偏光は、生物の材料である左手型アミノ酸への偏りを生じさせるもの
それから、惑星科学者生駒大洋へのインタビュー
木星の形成メカニズムやスーパーアースの組成の分析をしている。木星形成については太陽系のそれだけでなく、系外惑星のものも含むようなのを目指している
もともと、宇宙論を志望していたがその研究室には行けず惑星の研究を始めた*1が、今では宇宙論研究室の学生が惑星科学を勉強しにくるのが嬉しいと。
生命特集は、最後のインタビューだけ読んだ。
ドーキンスもデイヴィスも同じ研究者(名前忘れた)に言及してた。なんか、人工的に最近の細胞にDNAをプログラムだかなんだかした人。
松井孝典が、今はまだ地球の生命についての科学で普遍的になっていないから、これからそういうのを目指そうみたいなこと言ってた。
クリプトビオシスcryptobiosisという言葉を覚えた

日経サイエンス7月号

量子力学特集をざざっと
論文3つ
量子力学って結局一体何なんだという解釈についての3つのアプローチ
1つ目(谷村))ベルの不等式ってのがあって、物理量の実在概念、局所性、因果律を前提にしているのだけど、アスペ実験によると量子力学ではこれが破れるので、この3つのうちのどれかを捨てなきゃいけなくて、ここでは実在概念を疑う。非可換的であることが、量子力学の本質
2つ目(木村))相対性理論には例えば光速不変の原理という原理があるが、これは光の速さは変わらないという物理的な現象を表している原理なので理解可能だが、量子力学の原理は数学的なもので、それに対応している物理的な現象がなんだか分からないので、分からない。しかし、相対論と同様に、物理的な現象と対応する原理から量子力学も組み立てられるという立場。ここでは、量子情報理論からアプローチする。情報が伝達される速度やら何やらには限界がある、という原理をたてることで、ベルの不等式の破れを説明しつつ、実験でも確かめられるようになる。
3つ目(ベイヤー))Qビズム(またはQB主義とも*2波動関数ベイズ主義を組み合わせた考え方。波動関数は、観測者が「信念の度合い」を割り当てる数学的な道具。


*1:林忠四郎の孫弟子っぽい

*2:キュウべえ!!w