フリースタイルスキーW杯ソチ大会

ソチ五輪が一年後に迫る中、プレ五輪ともいうべきW杯ソチ大会が行われた。
モーグルハーフパイプスキークロスの結果を簡単に書いておく。

モーグル

  • 男子

1位ミカエル・キングスバリー
2位パトリック・デニン
3位フィリッパ・マーキ
注目すべきは、遠藤尚の4位。五輪会場でも上位が狙えるということだ。
一方、ビロドーがスーパー・ファイナルにも残れず14位であった。
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=6738

  • 女子

1位ハンナ・カーニー
2位エリザ・オートリム
3位上村愛子
復活してから、シングル戦で強さを発揮しまくって、ジャスティンを猛追するハンナ。
その一方で、上村も五輪会場で3位。伊藤もスーパーファイナルに進出し、8位。
ちなみにジャスティンは7位。
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=6737


「愛子、五輪会場で表彰台!」の意味 : コラム | J SPORTS
ブラボースキーによるソチ大会のまとめと猪苗代大会の予想記事

寒暖の差がありそうで、その日のコンディションによって波乱も起こるかもしれない。今回は、エアが得意なはずのアレキサンダー・ビロドー(カナダ)が、第2エア着地で前方に転倒するなど、雪質によるコースの難しさが如実に表れていた。

今や最年長選手である愛子のテクニックと経験値は、難しいコースでより生きる。天気や雪質がどうなろうと自分の滑りが出来るのは、メダル獲得への大きな武器だ。

現在、ミカエル・キングスベリー(カナダ)、アレキサンダー・ビロドー(カナダ)、パトリック・デニーン(アメリカ)の3強が横綱とすれば、アレキサンダー・シュミシャエフ(ロシア)と遠藤が大関、そんな構図になったと言えるだろう。

ハーフパイプ

  • 男子

1位 YATER-WALLACE Torin 1995 USA
2位 KENWORTHY Gus 1991 USA
3位 RIDDLE Mike 1986 CAN
やっぱこの競技は北米が強いっすねって感じだが、実は4位にニュージーランドの選手が入っている。
その後、5〜7位までがUSAで、8位に津田健太朗
写真付き記事↓
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130217/oth13021712510010-n1.htm
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=6736

  • 女子

1位 FAIVRE Virginie 1982 SUI
2位 GROENEWOUD Rosalind 1989 CAN
3位 HANSEN Keltie 1992 CAN
男子と打って変わって、女子は北米勢一色ではなくかなり欧州勢がいる。特にスイスとフランスが強いようだ。フランスはともかくとして、スイスはあまりフリースタイルでは見かけない国。一方で、モーグルでは競合の北欧は全然いない。
日本は、小野塚彩那が7位。
写真付き記事↓
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130217/oth13021712460008-n1.htm
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=6735

スキークロス

  • 男子

1位 OEHLING NORBERG Victor 1990 SWE
2位 DELBOSCO Christopher 1982 CAN
3位 SCHAUER Andreas 1986 GER
前回、トマス・クラウシュが優勝してて、まだクラウシュ王朝続いてんの? ってびっくりしたんですが、さすがにそんなことはなかったようで。総合順位見ても、このスウェーデンの選手が1位みたい。で、2位のカナダの選手が総合で3位。総合2位は、今回8位のオーストラリアの選手。
ちなみに、トマス・クラウシュは予選落ちだったよう
日本から、瀧澤は行っていなかったみたいで、河野と西沢が予選落ち
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=7068

  • 女子

1位 SERWA Kelsey 1989 CAN
2位 THOMPSON Marielle 1992 CAN
3位 SMITH Fanny  1992 SUI
女子も女子で、いまだにオフィリー・ダビッドが強いのかと思ったら、こっちはいまだに強いみたいで、今回は5位だけれど総合では1位となってる。
1位、2位がカナダだけど、やっぱりスキークロスは圧倒的に欧州勢ばかり。アルペンからの転向が多いはずなので、他のフリースタイルとはちょっと雰囲気違う。
日本は、梅原と福島が予選落ちっぽい。
http://www.fis-ski.com/uk/604/610.html?sector=FS&raceid=7067

追記20130225

たまたま、ソチ大会のスーパーファイナル動画を見たので感想。
まず、女子
ハンナ・カーニーの滑りが頭一つ出てた(特にターンのキレとそれによって生まれるスピード)のは確かだけど、
それ以外は、正直僕の目にはあまり違いがはっきりと見えてこなかった。
エアについては、3Dやったのはアメリカのヘザー・マクフィだけで、基本的にはバックツイスト、ヘリあたり。ハンナは、グラブを入れてた
今まで読み方が分からなかった選手が、エリザ・オートリムだと判明
それから、男子
雨が降り始めたみたいでカメラに水滴がたくさん。
遠藤がめっちゃよかった。
実況・解説が、エア点の低さに憤りを隠せない様子だったけど、ほんとそう思う。少なくとも3位のフィリップ・マーキの滑りは越えていたと個人的には思う。
今回、印象に残ったエアは、遠藤の第2エアの1080と、キングスバリーの第1エアのダブルフルだったけど
キングスバリーがミドルセクションでちょいミスった感じした気がするのに対して、遠藤はノーミスだったと思うし、やっぱりあの1080はとってもかっこよかったと思う。
雪質が悪かったのか(雨だし)、あるいは逆転を狙うべく攻めすぎたのか、シュミシャエフとアンデルセンはミドルセクションで走りすぎて転倒。