『ゴッドファーザー』

恥ずかしながら未見だったのだが、「午前10時の映画祭」でやっていたので見​に行った。
とても面白かった!
劇場が明るくなったときに思わず「あー面白かった」と漏らすくらい

あらすじ

マーロン・ブランド演じるドン・コルレオーネの娘の結婚式から始まる。
まず、​この結婚式シーンが面白い。何故面白いのだかよく分からないのだが、面白いw
華やかで陽気なガーデンパーティと、表だっては言うことが出来ない相談(娘の復讐をしてくれとか)がなされるドンのオフィス。
このシーンは登場人物紹介も兼ねているわけだが、この時点では正直まだよく分からない。
三男のマイケルが軍服姿で恋人のケイを連れて帰ってくる。彼は他の兄弟などをケイに紹介する。そこに有名歌手のジョニー(フランク・シナ​トラがモデルらしい)がやってきて、ケイから何故彼が来るのか(どういう関係なのか)を問われて、マイケル​は自分の家族がどういう「ファミリー」なのかを彼女に教えることになる。
ジョニーからの依頼で、彼の出演を拒む映画プロデューサーを脅すシーン。ここで「ファミリー」の仕事っぷりが観客に提示される。馬の生首。
ソロッツォという売人からヤクの仕事を持ちかけられるコルレオーネ・ファミリー。しかし、ヤクには手を出さな​いという信念によりドンはこれを断る。ソロッツォが手を組んでいるタッタリア・ファミリーの様子を探るために、腹心のルカをスパイに出すがあっさりと殺される。そしてドン自身も襲撃されてしまう。
相談役のトムを通じてコルレオーネ・ファミリーとの手打ちをしようとするソロッツォだが、血気盛んな長兄のソニーが完全にぶちぎれて​、ソロッツォ、タッタリア・ファミリーと一触即発状態。
実家の稼業から離れていたマイケルは​、父が襲撃されたことを新聞によって知る。
彼が父の入院先へ行くと、そこには誰もいない。護衛は警察に追い払われていた。ソニーに慌てて電話すると共に、たまたま見舞いにやってきた堅気の男と共に病院の玄関で護衛に立つ。タッタリア・ファミリーから賄賂をもらっている警官との小競り合い。
これからどうするかを話し合うソニーやトムらの前で、自分がソロッツォと警官を殺すと言うマイケル。「大学出がか?」とソニーから言われるも全く覚悟の揺るがないマイケル。そして計画が立てられる。
レストランでソロッツォ、警官と会談するマイケル。このとき、マイケルとソロッツォはイタリア語で会話するのだが、ここだけ字幕がなかった。計画通り二人を暗殺するマイケル。
新聞の輪転機の映像などで3ヶ月の経過が示される。
コニーとカルロの夫婦喧嘩に、ソニーがぶちぎれてカルロをボコボコにする。
マイケルはシチリアへと逃れていた。そこで地元の女性に一目惚れして結婚までしてしまう。
また夫婦喧嘩をしたコニー夫妻。カルロをまたボコりに行ったソニーは、待ち伏せにあい暗殺されてしまう。一方、シチリアでもマイケルの車に爆弾がしかけられる。マイケルは難を逃れたが、妻の方が爆死。
ドンが回復し、五大ファミリーのドンを集めた会議を招集する。そこで条件付きでヤク取引を認めることで手打ちをする。また、あわせてマイケルがニューヨークに戻れるように手配する。ドンは、本当の敵がタッタリアではなくドン・バジリーニであることを見抜く。
戻ってきて速攻ケイにプロポーズかますマイケル。次のシーンではもう子供まで生まれてるし。
手打ちのあと、勢力の弱まってきているコルレオーネ・ファミリーは、他のファミリーにシマを取られはじめている​。ドンは引退し、マイケルがボスの地位を継ぐ。マイケルは、ニューヨークからラスベガスへのファミリーの引越を計画する。ジョニーと次兄が世話になっている、ベガスのモー・グリーン喧嘩を売るような商談を持ちかける。
ドンからマイケルへの事実上の遺言(バジリーニとの会談を持ちかける奴が裏切り者だ)。
孫と庭で一緒に遊びながら倒れ、二度と起き上がらないドン。
葬儀の際、古くからコルレオーネ・ファミリーに仕えてきたテシオがバジリーニとの会談を持ちかけてくる。
そして、コニーの息子の洗礼式の日、マイケルがコニーの息子のゴッドファーザーとして神に誓いを立てている時に、ドン・バジリーニを始めとするニューヨークの五大ファミリーのドンとモー・グリーンが軒並み粛正される。
そして、コニーの夫であるカルロを呼び出すマイケル。わざと夫婦げんかをしてソニーをはめたんだろと問い詰める。殺したりしないということを言って吐かせるのだが、家を出て車に乗ったところで当然殺される。ここ、カメラが車のボンネットに乗っていて​、絞め殺されるカルロの足がフロントガラスを突き破ってくるところが撮られていて、これまたかっこいいシーンだった。
コニーがマイケルを責めにやってくるが、マイケルはしらをきる。全員が出て行ったところで、ケイが本当にやったのかと問うと彼はやっていないと答える。ケイが部屋を出て行くと、部下たちがマイケルのことを「ドン・コルネオーレ」と呼ぶ。部屋の外からマイケルを見つめるケイ。部下が扉を閉める。
このラストシーンがたまらない。
ついに「ゴッドファーザー」となり「ドン」と呼ばれるようになったマイケル。しかしそれは明らかに先代とは性格の異なるタイプのドンである。そして、それを見つめるケイの表情。ケイからの質問に平然と嘘を答えたマイケル。ケイとマイケルの間の扉は閉められる。

感想・思ったこと羅列

舞台が1945年のニューヨークで、みんな山高帽かぶったりビートルみたいな車に乗っていたりしてかっこいい。あと、出てくる銃の大体がリボルバー
最近の映画のど派手アクションばかり見ていると、リボルバー出てくるだけで新鮮味を感じてしまうw
シチリア編がわかるけどわからん。あの有名な曲が多分ここでしかかかっていないよな気がするんだけど。
これはマイケルが変わっていく物語で、変化の契機の1つとしてシチリアがあるのはわかるんだけど、何もあんなに急いで結婚しなくてもいいのに、とかw
カットのつなぎ方って今の映画と昔の映画って違うよなあと思う。あと、時間や場所が急に変わっても字幕だして説明したりしないし。登場人物も最初から全部分かってる必要はないけど、ストーリーに絡む頃までにはちゃんと分かるように示しているし。当たり前のことなんだけど。あるいは、殺しのシーン(例外としては馬の首のシーン)の前は、必ずじわじわ盛り上がるようにBGMがかかる。「くるな、くるな、きたー」と。
最初の結婚式のシーンにいたFBIは一体なんだったんだろうか。
最初のルカが防弾チョッキ着込むシ​ーンとかよかったけど、あっさりだったな。
最後の粛正シーン、クレメンザが走り回っててよく働くなあとか
もちろんクレメンザだけでなく、牧師さんの声がエコーかかって響くなか、皆が殺しまくるシーンはとてつもなくかっ​こいい。マイケルが淡々と誓いの言葉を口にしているところとか。
あの教会はどこの教会なんだろうか。
ソニーが殺されるシーンは、待ち伏せ暗殺系の王道って感じだと思った。あの壮絶な死に様はソニーっぽい。

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