星野智幸「何が俺をそうさせたか」円城塔「マグニチュード」(『文學界1月号』)

短編特集「2030」という奴から2本。
星野智幸のは実に星野智幸だった。
親の介護に追われながら、ジャーナリストで一発当てようとしている「俺」が主人公。
「お年寄り、ひきとります」というチラシを手にしたことから話が始まる。
明らかに胡散臭い話だったが、これをネタにして一山当てようと考えて、自分の親をそこに送り込む。
案の定、放り込まれた年寄りは戻ってこられないし、潜入取材しようとした「俺」も戻ってこれなくなって終わり。


円城塔のは、読みやすかったw
烏有此譚を読んで以来、もう俺には円城塔は読むことができないと思ってしばし離れていたんだけど、そんなことはなかったのかもしれない
人口減少が始まった未来。医療技術の発達で高齢出産が増え、出産年齢の二極化が進む未来。そして、読み終わることの出来ない書籍が出版される未来。


文学界 2011年 01月号 [雑誌]

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