SFマガジン創刊50周年の次は、ハヤカワ文庫SF創刊40周年だって
「夜来る」が載ってるので買ってみた
マルドゥック・スクランブル楽しみだなあ
アイザック・アシモフ「夜来る」
うおっ、面白っ
テッド・チャン的な面白さ、って言い方は時系列に圧倒的におかしいけれど、SF歴の浅い自分の個人的な感覚としてはそんな感じ
オルタナティブ科学、じゃないな、オルタナティブな世界の科学というか。他の世界における科学という思考実験。
太陽が6つあるせいで、「夜」というものが2000年に1度しか訪れない、かつ万有引力の法則がまだ十分には確証されていない世界。
太陽が一つの太陽系について「完全気体とか絶対零度のような純粋に抽象的な概念として考えると面白いかも知れない」とか言っちゃう。「夜」というものを体験したことない人たちが「夜」について論じあうという、それだけ聞くとよく分からない話だけれど、この上のセリフでこの世界のリアリティを感じた。
ロバート・A・ハインライン「輪廻の蛇」
これはすげータイムパラドックスもの
容赦なくネタバレするけれど
3人ほど出てくる登場人物が実は同一人物。
親殺しとかがもっと複雑になってて、読み終わったときにすごく頭がくらくらする。
解説で、ジェンダー・テーマも扱っていると書かれているけれど
自分と自分との間にできた子どもが自分って、なんじゃそりゃーw
アーシュラ・K・ル・グィン「オメラスから歩み去る人々」
サンデルが言及していたという短編
最大多数の最大幸福を極端にしたような感じの都市オメラスの話
ジョン・バーリィ「鉢の底」
火星から金星へと、爆発宝石を求めて旅行にきた主人公。
これは金星の風景とかを楽しむ作品なので、あまり書くことはないけれど、爆発宝石の話は面白かった。
どれも、長さは短めだけれどその分中身が濃く詰まったもので、さすが名作!
表紙かっこいいよねー
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/08/25
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追記
そういえや、広告に面白そうなのがあったからメモっとこ
『プレステージ』 - logical cypher scapeとか「わたし」とは何か - logical cypher scapeとかとも絡むかも、と思って
『天空のリング』
人類とAIが融合した<共同体>の崩壊により荒廃した世界を立て直したのは、記憶や感情を共有し、まるでひとりのように行動する2人〜5人の集団<群>だった。そんな<群>のひとつ、アポロ・パパドプロスは、外宇宙探査船の船長を目指して訓練を続けていたが……