山内志朗『ライプニッツ』

副題は「なぜ私は世界にひとりしかいないのか」
自分の唯一性にテーマを絞って、ライプニッツについて解説している。
ハンディで、それでいてできるだけ平易な言葉でモナドジーについて解説していて、よかった。
それなりに難しいことは難しいけど。モナド同士の関係のところとか。一番面白いけど。
あと、強度という言葉もキーワードとして出てきて、へーそうだったのかーと思った。
あとがきによると、ドゥウンス・スコトゥスも強度をキーワードにしているらしい。でもって、この人が「このもの性」の哲学とかやっていた、と。
あとは、偶然性、必然性、確実性とか。ここらへん、すごく微妙だけど、やっぱり面白いところだ。
最後の結論は、ライプニッツのものというよりも著者のものだろう。
それが「<自分>とは謎である」というもの。
ハンフリーかw*1
謎とは何か、ということついての話が、面白いなあと思った。問いとなぞなぞは何が違うか。