池上永一『シャングリ・ラ』

不死身の、女子高生と天才と変態*1が、霊的なものを巡って戦う、ということで、『レキオス』と同じ。
『レキオス』と違うのは、幼女が出てくること。
いや、幼女っていうか、小学校高学年くらいだけど。
美邦と香凛がかわいい。
あまりにも無茶苦茶で眩暈がしてくるんだけど、美邦と香凛がかわいいので許す、みたいな。


これだけの人数のキャラを出し、これだけの要素を詰め込み、王道のエンターテイメントを濃縮して山盛りにしているのは、すごい。
2段組で600頁近いが、ほぼ一気に読める。
ただ、ディティールとか単語の使い方とかが、結構雑なのが残念。
「そりゃねーよww」っていうシーンはお約束として許せるとしても。


ニュータイプで連載されてた小説らしいんだけど、マンガで読みたい作品。
キャラクター表現や場面転換、アクションシーンなどが、文章表現として最適化されていない感じがする。マンガ表現だと、違和感なくすっと分かる気がするんだけどなーというところがある。

*1:「不死身の」は3つ全てにかかる