『別冊日経サイエンス 脳から見た心の世界』『現代思想』「特集量子力学」

まだどちらもちゃんと読んでいないので、予告編。
日経サイエンスの方は、自閉症とか読字障碍とかから考える、というもので興味深いが、文芸誌3誌を読んだので体力が尽きて読めていない。
ラマチャンドランやクリック*1の記事もある。
ダマシオの記事だけざっと読んだ。哲学者はなんかがたがた言ってるけど、神経科学がもっと進んだら意識について分かるようになるよって話。
この前、永井均のを読んで思ったけど、説明についてのレベルがずれていると「心について科学で分かる、分からない」論争は永久にズレつづけてしまうと思う。
僕は、心というのはいつか科学的に説明がつくと思う*2。ただ、それとは別に説明されない部分も残ると思う。でも、それはそもそも科学的という範疇とは異なるレベルの出来事で、そもそもそのレベルの出来事は、何によっても「説明」することが不可能なことなので、分かるかどうかとか言われてもどうしようもない領域のような気がする。
ところで、ダマシオの記事では志向性が意図性と誤訳されてたっぽい。訳者のプロフィールはちゃんと見てないけど、医学者だか神経科学者だかだったような気がするので、仕方ないといえば仕方ない。
現代思想』の量子力学特集については、ある程度読み終わったらまとめることにしたいけど、
とりあえず今のところ読み終わった、「量子力学の身分」と「討議 量子宇宙の最前線」は面白かった。
例の解釈問題が、量子コンピュータやら量子情報やらのあたりから再び姿を見せ始めているらしい。そういえば最近、量子情報についての本が早川から二冊くらい出ていたような気がする。
量子情報とか何のことだかさっぱり分からないのだけど、何だか非常に面白そうだ。
僕の頭の中では、情報一元論的世界観が出来るんじゃないか! という勝手な妄想が膨らんで、勝手にワクワクしている。
討議の方では、ブレインワールドとか5次元の話とかしていて、こっちもよく分からないなりに盛り上がる。
一方で、脳の方は、まだちゃんと読んでないけど、うーんと思う。量子力学と脳って面白そうだけど、今のところ、胡散臭さの方を強く感じるなあ。

*1:二重螺旋を発見したあのクリック。今は意識の研究をしている

*2:というか、基本的な枠組はもう大体できているようにも思うが