読んだよ、読みましたよ。
黙殺してやろうかと思ったけど、感想書く。
東浩紀は今すぐ死んでしまえ。
あと、矢野優ももっとまとまな仕事をしろ。
この点にだけ、同意する。
でも、そんなこと小説で書くな。批評でも評論でも論文でもいいから、そういう文章で書け。
正直な話、読みながらずっと笑ってたし、考え込んだりもした。
そして上述のとおり、怒りもわいた。
その点では素晴らしい文章であると思うけど、面白かったなどとは絶対に言いたくない。
小説も文学もラノベもくそだ。
中原昌也「ニートピア2010」
最近の面白くない中原と、以前の面白かった中原を足して2で割った感じから、むしろ面白い寄り。
最近の作品と比べると、面白い!
でも、前はもっと面白かったんじゃないか、と思ってしまう。
最近の佐藤友哉と似ている? つまり、「小説」をうまく書くようになっている感じ。いや、もとからうまかったのかもしれないけど(中原の場合)。
もっと、抜き身のエネルギーが欲しい。
うーん、しかし、それも無理なのかな。うーん。
書評
鹿島田真希による古川日出男『ハル、ハル、ハル』の書評がよかった。『ハル、ハル、ハル』は読んだことないんだけど、面白い作品を面白い作家が評すると面白い書評になるのだと思う。
群像の書評も読んだけど、『ハル、ハル、ハル』は読んでみたい。
あと、『わたくし率いん歯ー、または世界』の書評も、新潮、群像両方に載っていた。評者はそれぞれ、豊崎由美、田中弥生。めちゃくちゃ読みたい、と思うにはいたらなかったが、それなりに面白そう。豊崎は、書評を書くに当たり読み返したところ泣いたらしい(一読目は笑いながら読んでたらしいけど)。
それから、大澤真幸『ナショナリズムの由来』の書評。ナショナリズムと国民国家との範囲が一致していないとか、アイデンティティを確保するためのナショナリズムとか、ある意味でいまさら? とか思わなくもないんだけど、まあいいのか。
茂木健一郎による、椹木野衣『なんにもないところから芸術がはじまる』の書評。言っていることはなんとなくわかるのだけど、なぜそれをそんなにもったいぶった言い回しを使っていわなければならないのか理解に苦しむ。さすが、茂木。