クローズアップ現代「“環境革命”を目指せ」

レスター・ブラウン博士という人のインタビュー。
グレーの髪に赤い蝶ネクタイ、という、なんかいかにもアメリカの学者的な*1
環境問題を解決するには、経済を作り替えなきゃいけない、という、そりゃそうだよなっていう話。


石油への依存をやめること
(最近騒がれてるようにバイオエタノールもやばい。今まで分離していた、エネルギー市場と食糧市場がくっついてしまって、世界の富裕層と貧困層が同じ資源(とうもろこしとか)を奪い合えば、富裕層が勝つに決まってんだからやめとけ、と)
→エネルギーのローカル化を目指すこと


環境が悪化したことによって起こるリスクもコストに繰り込なきゃいけない。
今、石油の値段は、精製と運搬のコストだけれど、それに環境や健康に関するコストを上乗せする?
具体的には、税制などの改革。
例:風力発電に援助金、自転車通勤優遇を行った企業に税の免除、2万ドルの新車に2万ドルの税(オランダとかデンマークとかあのあたりの国で実際に行われている)
経済システムそのものを変えなければいけない、という話。
理屈としてはよく分かるし、賛同するのだが、現実としてどこまで可能なのだろうか。
(環境が悪くなるとこうなってしまう、という)情報を経済にフィードバック(?)させるんだ、みたいなことを言っていたんだけど、将来起こるかもしれないことを先回りしてコストに換算させるっていうことは可能なの?
誰か教えて。
自転車通勤優遇を行った企業に税の免除、というのは、北風と太陽の太陽方式な感じがしてなかなかよいんじゃないか、と思う。


博士自身は楽観的らしい。
何故なら、社会の変化は思いの外速く起こるから。例えば、ベルリンの壁崩壊の時のように。
と言っていたけど、むしろ東西冷戦崩壊はわりと例外的な事例で、社会の変化はやっぱり結構時間がかかるんじゃないかなあと思ったりする。
まあどちらにしろ、時間との勝負だそうだ。
テロとの戦いより優先させるは経済システムを作り替えることだ、っていうのには賛成。

*1:どんな偏見だそれ