『日本文学盛衰史』を既に読んでいると、それの準備段階のような感じがしてしまう。
内面なんてないんだ、チクショーって話だし。
ただ何というかそれを、このスピード感のあるというのか、口語文体でだだーっと書いていっているのはある意味すごいのかも。だだーっと読めてしまうし。
文庫の裏には、何やらあらすじが書いてあって、それにはインドがどうのこうのとか書いてあるのだけど、インドが出てくるのはホントに最後の最後の最後。大体全部で270頁あるうちの240頁あたりで、それまではとにかくずっとAV監督がどんなAVを撮っているかという話が続く。しかしこれは別にAVのルポ的なものでは決してない。不意に、AV業界ってこんななのかなーと思ってしまうけれど、AV業界が本当にこんななのかはどうでもよい。
- 作者: 高橋源一郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/01/01
- メディア: 文庫
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