まさにその名の通りの本。
帯には、哲学や論理学の知識がなくても大丈夫、みたいなことが書いてあるが、それもその通り。
僕としても、言語哲学の話題はバラバラと知っているだけだったので、こうしてまとめて読めたのはよかったけれど、個々の話題としては既に聞いたことのあるものではあった。
それぞれの話題の主要な学説について、もう少し突っ込んだ話を読みたいなあと思う反面、その周辺まで気を配って書かれているのはよかった。その学説に対する批判の紹介だけでなく、例えばその学説が生まれてきた背景とか、そもそもその学説の主張は一体どうして問題化されるのかとか。
ちなみに、授業の参考書で、全く何も知らない人はこの本、多少知ってる人はライカンの『言語哲学』を読むようにいわれたので、もしかしたらライカンの方を読んでもよかったのかもしれない。
最近、本の内容を細々と書いていて、1回のエントリがやけに長くなっているので、今日は短めで(^^;
- 作者: 服部裕幸
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2003/03/01
- メディア: 単行本
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