フリースタイル世界選手権@マドンナディカンピリオ

スキークロス

スキークロスは、まずこちらの映像から。
実況が何を言っているか分からないので、どのレースなのか分からないのだけど、高速コースであることは分かる。
この映像を見ると、わりと何事もなく滑っているけれど、中盤のキッカーの処理はかなり難しいのではないかと思う。その後の斜面もアルペンかと思うような斜度とコース展開。この映像には派手な小競り合いは映っていないし、猪苗代大会よりもアイテムの数は少ないと思うのだけど、難易度は高いんだろう。
福島のり子はブログの中で「殺人コース」*1と述べている。
男子は、チェコの王者、トマス・クラウスが優勝。
続く2位もチェコの選手。
猪苗代大会3位のシュミッドは10位。
日本勢は、瀧澤25位、松原31位、小林34位、河野37位といずれもふるわなかった。
女子は、女王オフィリー・デビッドが優勝。
猪苗代大会3位のBOULANGEAT Merylが2位を獲り、フランスがワンツーフィニッシュ。
福島は7位。山下13位、斎藤15位
日本の両エースである、瀧澤と福島はどちらも自分のブログで、メンタルが問題だったとコメントしている。

世界のTOPに比べると私のメンタル面はマダマダ弱いですね〜
現在の私のポジション。世界では2軍って所。確実にファイナルに進む2人が1軍。ファイナル常連の3人が1.5軍。コンソレーションファイナル常連の私含め3人が2軍これは勝手な私の分析だけど。

http://blog.livedoor.jp/nrk1018/archives/50587836.html


男子リザルト
女子リザルト

モーグル

まずはシングル。
男子、女子ともにちょっとした番狂わせ的展開。
男子では、デイルをおさえて、P-A・ルソーが優勝!!
女子は、ジェンをおさえて、クリスティ・リチャーズが優勝!!
どちらの選手も、今季は調子がよかったですから、決して意外な結果ではありませんが、世界選手権という特別な大会で、デイルもジェンもモチベーションは高かったはずで、そんなトップを抑えての優勝はすごいなあと思う。
特にP-A。デイルが26点台のところ、27点を出しているよ。


男子は以下、デイル、ネイザン、ピエール・オキシ、バビック、ウォレン・ターナー、コラ、マキシム・ギングラ(CAN)、クリストフ・スターク(GER)、サミと続いています。
12位、ジェイ・ボウマン、14位、ビロドー
日本勢は、上野(19位)、西(20位)、附田(22位)、尾崎(42位)と全員予選落ち。
タピオ、ショー、ミッコも予選落ち。
予選落ち選手を見ていると、カザフスタンから4人来ていることが分かる。
カザフスタンは、トリノ五輪にも来ていたけど、モーグルが根付いているんだなあ、不思議だ。
チェコは男子の選手も結構数が増えてきているみたい。


女子は以下、ジェニファー、イタリアのデボラ某、シャノン、ステファニー、シェリー・ロバートソン、マルガリータ、MCPHIE Heather、ニコラと続き、
11位にはカーリーが!
これだけブランクあけても、予選はちゃんと突破できるというのはすごいなあ、さすが。
上村は予選突破するも14位。
伊藤みき17位で予選突破ならず。
カザフスタンは女子にも3人いる。


デュアル
男子は、デイル、コラ。
3,4位には見知らぬロシア人が。5位にビロドー、オキシ、ショー、マキシム、P-A、上野、サミと続く。
尾崎18位、西20位、デュアルが得意といわれる附田は25位。
女子は、ジェン、シャノン、マルガリータ、クリスティ、ニコラ
伊藤みき14位、上村19位


男子シングル
女子シングル
男子デュアル
女子デュアル



集中力が切れてしまったのか何なのか、理由はよく分かりませんが
スキークロスモーグル共に、日本勢の成績はふるわない世界選手権でした。
が、基本的には今季活躍した選手が順当に上位を占める戦いだったのかな、と思います。
スキークロスは、トマス・クラウス、オフィリー・デビッドといった常勝選手(70年代半ば生まれ)を、如何に若手(80年代半ば生まれ)が突き崩していくのか、ということになっていくのではないでしょうか。もちろん、瀧澤や福島といった日本ベテラン勢も絡んでくるでしょうし、日本の若手河野の活躍も注目したいところです。
モーグルは、なんといってもジェンとデイルがトップを走り続けるのでしょう。この2人、五輪が終わってなお留まるところを知りません。
しかしやはりポスト五輪イヤー、それに続く選手の勢力図は今なお混沌としているのではないでしょうか。トリノ以前から活躍していた選手もまだまだ残っていますが、トリノ前後から頭角を現してきた選手が男子、女子共に目立ちます。