教育基本法改悪反対

以前から、心情的に反対だったけども、特に反論のロジックとかがなかったので、口に出して言ったり、書いたりすることはなかった(興味がさほどなかったってのもあるけど)
最近、こんなのを見つけたので、ちょっと書いてみる
小熊英二のインタビュー(東京新聞)

 今の教育基本法第一〇条は「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負って」と書いて、教育への政権の介入を禁じている。これは戦前の軍国主義教育への反省もありますが、制定時の状況では、共産党社会党が政権を取って教育を左右したら大変だという危機感もあったはずです。

与党改正案では、この一〇条に当たる部分を「不当な支配に服することなく、この法律及び他の法律の定めるところにより」として、政権の介入ができるようにした。これは自民党が教育を意のままにする道を開きかねないと批判されていますが、そればかりではない。もしも今後、民主党共産党連立政権ができたり、極右政党がかつての日本新党のようにいきなり台頭して政権を取ったら、自民党公明党は「あんな改正をしたのは自殺行為だった」と後悔することになるかもしれません。

このロジックは、まさに「右には右を」って感じで、非常に興味深いです。
ものすごく簡単に言ってしまえば
バカ右は「教育基本法サヨクの陰謀だ」みたいなことを言うわけだけど、それに対して「教育基本法を変えると益々サヨクの陰謀に手を貸すことになっちゃうかもよ」って言い返すようなものかとw
それはともかく、こういう発想は(いわゆる)左からは出てこないわけで
本来的には、保守(あえて言えば右)の人こそがこういうことをもっと言うべきなんですよね
小熊英二の政治的立場って別に知りませんけど、これを読む限りでは信頼できる保守って感じですよね