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現代と社会システム 第8回宮台真司氏対談 「方法としての社会学」〜実践、道具、共通言語として
慶應SFC、井庭崇の授業「現代と社会システム」が、ネット上で動画配信されている。
太っ腹というかなんというか、無料でSFCの授業が見放題?!
上のリンクは、ゲストスピーカーとして、宮台真司が呼ばれた回のもの。


自分が最近考えていたことと、結構色々リンクしていて、非常に濃い2時間半だった。
(宮台からの影響を強く受けている自分にとって、宮台の話が最近自分が考えていることとリンクしているのは当然といえば当然だけど)
要するに、
これからの社会や日本にとって、「頭のいい奴」っていうのはどういう奴のことで、どういうことをすればいいのか、という話。
何しろ2時間半もある代物だけれど、見る価値はある。
せっかくネットで配信されていることだし。
宮台に対して、エリーティズムのようなものを感じて(言っていることが分かりにくい奴だと)嫌っている人が友達に何人かいる。でも、そんな人でも見る価値はあると思う。宮台がなんでそういう言い方をするか、という理由が分かるから、多分。
ちなみに、自分は別に宮台は完全にエリーティズムな人間だとは思っていない。
確かにそういう態度をとるのだが、彼の場合、それを決して隠さないし、何故そういう態度なのか必ず説明するから。


最近の東大生は、頭が悪くなっているっていうのは、井庭が(話を聞いた予備校教師の)言うところによると、大学受験の時点で海外流出があるかららしい。
頭のいい奴は日本から出て行く、あるいは、(村上ファンドの)村上のようなことをやっている。
学者になったり、官僚になったりするより幸せになる道を知っているから、そっちに行く。
で、官僚になることが幸せになることだと思っている「田舎進学校のダサい奴(宮台)」が官僚になってしまう。
そんな話を聞いて、
自分はそういう意味で「ダサ」くはないと思う一方で、トップクラスの連中のようにスマートにもなれない層にいる気がして、どうすればいいのか、と。
今の自分は完全に、井庭がいうところの「宮台さんや北田さんや東さんの話を聞いて面白いと思っても自分で出来なくて、社会学の消費者になってしまう」層だ。
ここから脱却するには、勉強する以外に道はない、当然のことだが。
それにしても、果てなき道だなぁ……。